電話なくなっちゃってた人が
新しい電話番号を教えてくれました。
だから、ついつい電話かけてみました。

声が懐かしい……
ちょうど、一年半ぶりに声ききました。
ちょっとクセのある声で。
泣けてくるくらい懐かしかった。
記憶の中だけの声だったから。

昔々、話し掛けてくれるのが
どれほど嬉しかったとか。
ちょっとしたコトに
どれだけドキドキしたかとか。
そんな懐かしい思い出がいっぱいで。

ふと、あの頃考えていたことを思い出してみた。

あの頃……
学校を卒業してしまえば、
二度と逢えない人かもしれないと思ってた。
どれほど、アタシが彼を好きでも
彼の中のアタシは『仲間』で、
あの『場所』で必要なだけだと思ってた。

アタシが好きでいることが
『負担』になっている気がして。

でも、卒業してからも、
知り合いを振り切って失踪状態に
いなくなっても、
友だちとして、連絡をくれた……

恋愛の原点は、彼だったとおもう。

今、声を聞いても『懐かしい』としか思わないけど、
彼を『友だち』としか思わないけど、
あの時の気持ちが、
自分にとってどれほど大切なものだったか
今なら、わかる。

だからこそ……
ELは今の恋愛を大事に大事にしたいと
改めておもった。