2007年04月11日(水) |
それは突然訪れた 〔vol:2〕 |
いつか言わせてみたい台詞だった。 ほかの誰でもなく、一度は私を振ったゴリに。 最初は、計画的だった。 でもいつしか、気がついたら、素直に好きだと実感していた。
少しでも長く。一緒にいたい。
自然と、そう思えるようになっていた。
自分の変化に気がつき、戸惑って。 無理やり、当初の思惑に戻そうとしたこともある。
好き、が、大好きに変わって。 大好き、が、愛してるに変わって。
いつしか、ゴリに対して頭をひれ伏していた。
「このコは返事をくれへんのかねぇ」
笑いながら、ゴリさんが私を包み込んできて。
はたとプロポーズには返事が必要であると思い出す私。 言わせることばかり考えていて。 肝心の返答文句を全く考えて無かったよ。
考えれば考えるほど、言葉が浮かばず。 なんでか解らないけど涙がボタボタと零れ落ちて ますます喉がつっかえて。
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