戯言
目次過去未来


2002年01月20日(日) 流れ

君が消えない



何をしても

誰といても

君は消えてくれない



あたしの中に

君は消えようとする気配も無く

ずっとずっといる



忘れたい

忘れたくない



二つの思いが

ぶつかって



苦しいのは

君を忘れられないから


だけど

苦しいからって

そこから簡単には逃げられない



忘れられないのは

忘れたくないからで


忘れたいのは

忘れられないからで



ずっと同じところを回る



忘れられないのは

確かに苦しいけど



忘れてしまうことは

それよりずっと

悲しいこと



愛した記憶

愛し合った記憶

愛された記憶



忘れてしまうことは

罪じゃないのかな



幸せだった時間


忘れられるはずがない



もう君とは会えないから

確実に記憶は薄まっていく



でも忘れることは決して無い



記憶は薄まれど

想いは強くなるだけだから



時間は記憶を薄めてくれる

君との幸せな時間を



だけどこの想いは

時間も何も助けてくれない



時間が経てば経つほど

会いたくなるし

声が聞きたくなる



それが出来ないことはわかってて

切なくなって

苦しくなる



いつか時間が流れ

君への想いも

消える日がくるのかな



そんな日がくることを

願うあたしもいて



そんな日はずっと先でいいと

そう願うあたしもいる



苦しいけど

幸せなんだ



君はここにはいないけど

君を想っていること

それが確かに幸せなんだよ


藍音 |MAIL

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