戯言
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2002年09月25日(水) 願い

もう恋はしないと

そう誓ってから

長い時間が流れていた




あの恋愛で

深く傷付いたと

被害者ぶるつもりはないけれど




それでも

あたしはもう

恋をする気が起きなかった




それはずっと

本当に長い時間




要らないと思った



もう

あたしを愛する男も

あたしが愛する男も



あたしには

必要なかった





でも出会ってしまった人が居た




愛される事にも

愛する事にも

疲れきっていた

あたしに




その人は

あたしを

愛するでもなく

嫌うでもなく



ただいつも

傍に居て

笑ってくれた




だからあたしも

ただいつも

傍に居て

笑っていた





何かが

変わっていくのを

感じた時があった



それは

ゆっくりゆっくり

痛みが和らいでいく感触




あたしは

変わる


そう確信した




そして

また一から人を愛する事



それがとても

楽しみに思えた



それがとても

幸せに思えた








そして



いつものように

君が傍に居る



あの日と

何も変わらず

君は隣で笑っている



あたしも

あの日と同じ様に

笑っている





只一つだけ違うもの



それを

君に

今日

伝えようと思う




きっと君は

優しく笑ってくれる



負けずにあたしも

優しく笑えますように


藍音 |MAIL

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