縁側日記  林帯刀





2005年09月07日(水)  文体。


ここのところずっと「絡新婦の理」を読んでいた。
人物の関係を整理しながらだったので、
いつもより時間がかかったな。
でもそういう風に読むのは好きだ。
理解した上で読みすすめる。
最後には、ぱちん、と全部が嵌っている。
次は「百鬼夜行」を読むのだ。

15日に「百鬼徒然袋―雨」の文庫版が出るってさ!
わーい。





昨日買った本(全部文庫)

「池袋ウエストゲートパーク4 電子の星」石田衣良
  文庫化を今か今かと待っているもうひとつのシリーズもの。
  すらっと読めてしまうのがいい。

「遠い太鼓」村上春樹
  ヨーロッパに滞在していたときの旅行記。
  といっても3年ぐらい転々と向こうで暮らしていたらしい。
  海外を描写したエッセイを読みたかったのだ。

「ポケットに名言を」寺山修司
  1977年発行の名言集改版本。
  ぱらぱらと読んだのだが、
  ラングストン・ヒューズは好きかもしれない。





小説(他人の書いたもの全般)を熱心に読んでいると、
自分の文体が無意識にそれに似てしまう。
こうやって書くものだけでなく、頭のなかの文体まで。
もの書きとして、あまりよくない傾向なのでは。
自分の文体、文章構成が定まっていないせいだと思う。
暗中模索するしかない。

メールも、なるたけそのひとの送ってきた形式
(件名、署名、返信に本文を含めるか、とか)
に合わせて書いている。
これは意識的に。
相手が一番いいと思った形式で書いてくれたんだと思うので、
それにのっとって書く。
要するに、受け取って不快になってほしくないんだね。
自分が眉をしかめるようなものは合わせないけど。

一方、自分が起点になるメールはとてもむずかしい。
考えすぎてオーバーヒートしているらしく、
あとで思い出せないことが多いので困る。

今は、京極夏彦と石田衣良と村上春樹を
3:1:1で混ぜたような文体になっていると思う。
たとえるなら、
関口の鬱屈にマコトの語りかけが割り込んで、
なおかつ描写に心象風景を重ねるぜ。
って冗談。ハッハ!





メールをくださった方、ありがとう。
うれしや。
返事はもうちょっとお待ちくだされ。




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