日々日記
いちらんふるいあたらしい


2009年12月08日(火) ちゃむのこころ

父親似で背高のっぽの三女は、その身体に似合わない繊細なこころを持っている。

さっき電話があった。「姉ちゃま助けて」と。


何事かと思って聞いてみたらもうだいぶ長いこと片思いしてるアーティストさんとの
「妄想上の関係」に亀裂が入ったらしく「大変なの!」とのこと。

(三女とそのアーティストさんは会話もろくにしたことがない。おそらく深読みの深読み
が行われて、何か三女のマインドの中に問題が発生してしまった模様)

そんで、こころが張り裂けそうなくらい悩んでいた。


これだけ聞くと「病気だね」って言って肩に手を置いて一緒に病院にでも行けばいいんだけど、
どうもそういう対処は適切でない気がするんだよね。

彼女は非常に繊細で感じやすい人だ。

なので、言いたいことが言えなくなったり、傷つけたりせぬよう気をつけながら、
よくよく話を聞く。一体何があって、そして何に困っているのか。

…べつに精神疾患ぽくはないんだよな。週5日フルタイムのパート勤務もできるし、
今も学校通いながらバイトしてるし。うーん、ギリギリの人なのかもな…


見ていて、いつも非常に生き辛そうではある。


そうそう、とにかく三女の話を聞くの。わけわかんなくてもひととおりwww。

なにしろ、妄想だけど本気で心を痛めているので。
十中八九妄想だろうけど、彼女のこころは実際に痛い。ここが大事。

こういうことを言っているのが変だという自覚があるらしく、
不安定な自分のこころを揶揄して「ちゃむは病気だからさ」って何回も言う。

笑って言ってるけど、このことばのうしろに「人に理解されない哀しみ」があるのを感じる。

それを感じると、
どうにも三女のことがいとおしくていとおしくて、涙がでる。

よしよし、姉ちゃまはちゃむの味方だよ。
言わないけど、そういう思いで電話を続ける。




常々、長女(わたし)と次女の間で、この三女について思っていることがある。

この子は繊細すぎて、何かを自分のせいだと思いすぎて、大変だと思いすぎて、
いつか、私たちが「え、こんな理由で?」って思うことで死ぬんじゃないかと。

生き辛い世の中で、辛い思いをして生き続けるよりも、
彼女がそのほうがいいと思えば私はそれもありじゃないかと思う。

でも、三女が「姉ちゃま助けて」と言って電話してきたり、
長女と次女の年末年始の帰省の予定を聞いて、「ちゃむも姉ちゃまたちと一緒に帰りたいよ」
と言うのを聞いてると、

ほんとはもっと楽に生きたいよ。っていうメッセージが伝わってくる。


だから、電話をくれたり、相談してきたりするってことはつまり、彼女は「生きたい」ので、
いくら???なことを言われても、うんうん、って聞く。

そして一緒に解決策を考える。


三女は用が済めば自分からとっとと電話を切る人なので、
さっきもいそいそと「そいじゃ」などの言葉を口にし始めた。

でも今日はそれらの言葉がだんだん涙声になっていって、最後に泣いた。

姉も泣いてしまうところだったが、私まで泣いてしまったらこの子はほんとに
救われなくなってしまうので、「泣かんでいいから」と言って、泣かないで相手をした。

そして電話を切ってから、三女が不憫でやっぱり私は泣きそうになったので
次女に電話して少し共有してもらった。へんな姉妹www。


というわけで、こんど三女と一緒に問題を解決しに行ってくるwwww。


inu-chan