城田君は、ぼろぼろになった古本の文庫を、修理して再生させる店をひとりでやっていて、それは図書館のすみにある小さな店で、寄ってみると、卓さんもいた。 そこには、いろいろな人が来て、文庫本を見ていく。 途中でひとりの看護婦さんが来て、何も書いてない本が欲しいっていう子がいるんです、といいながら、乱暴に棚を物色した。
場面変わって、家のパソコンの前。 尚子から、メールが一通届く。 そこには、もうメールのやりとりをやめたいということが書いてあって、その理由とかも、書いてあった。 だけれど、もう半年以上も前から、彼女からのメールは途絶えていたので、私はそれを読んで、え、今さら改まって、どうしたんだろう、と不思議に思った。
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