深海図鑑

2004年10月04日(月) ここから動いちゃだめ

どこかのスーパーに、きみひさといる。
とても広いスーパーで、私たちはもう用事を済ませて帰るところだったけれど、私が何か、忘れてはいけないことを忘れていて、慌てて、それをしなくちゃとなったので、きみひさに「ここから絶対動いちゃだめよ」と言って、スーパーの中に置き去りにして、私は作業に熱中する。用事が終わって、さぁきみひさと帰ろうと思ったら、姿が見えなくなってしまい、その時には父もいたので、二人で必死に探してもいない。
それでふと、スーパーの二階への階段が目に入り、そうか二階かもしれないと思って走って上ると、上ったあたりの椅子に、きみひさが座っていた。
よかったとほっとして、きみひさを抱きしめようとしたら、勢いあまって、きみひさの上に乗っかって倒れてしまった。
「動いちゃだめだと言ったじゃない」と言うと、二階の手すりから、私と父が走り回っているのを見ていたと言う。自分を探しているとは思っていなかったようだった。


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