詩のような 世界
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深い
どこまでも包み込む
ピンク色の空を知ってる?
遠くの街はとっくに消失していて
降り注ぐ空気のなかで
両手を広げれば一体化できる
僕は僕じゃなくなり
やさしい色にとけていく
胸の奥から息を吐く
それは昼の終わり夜の始まり
運がよければ行けるんだ
誰でも平等に、望む限り
月が終わりを告げるとき
足に重みが戻ってくる
ピンク色は闇に飲み込まれてしまう
でも知っているから
知らないと知っている
は大違いだから
僕はゆっくり歩いて家に帰る
とても幸せな気分に浸りながら
ときには子供のように泣きながら
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