2006年08月22日(火) |
グリーンイグアナの悲劇 |
2006年8月20日放送の「動物奇想天外」で日本のある島で 繁殖してしまっているイグアナを取り上げていた。 もちろん初めはペットで飼われていたのだろうが 棄てられた個体同士で繁殖し、既に定住化しつつある。 仙石先生らが乗り込み、捕獲、安楽死、解剖。 捕獲された全てのイグアナは安楽死させられた。 安楽死の方法は注射による薬殺。 解剖された胃の中からは、日本の樹木の葉が出てきて ここで暮らしていることがわかる。 他の臓器の中には寄生虫がうごめいていて怖かった。 が、その虫の正体を調べて欲しいところだった。
仙石先生は 「殺さずに野性に放すことが、美化されるような現状は困ります。」 「かわいそうですが、彼らはここにいてはいけない生き物です。」 「飼った生き物を決して棄ててはいけません!!」 と、強く意見していた。
殺されるイグアナを見て涙が流れる。 でも、あのイグアナ全てを飼ってあげる事は出来ない。 1匹だって飼育するための費用を考えたら無理な話だ。 (猛烈に電気代がかかる)
私はトカゲや蛇などの爬虫類が大好きだ。 だが草食性じゃないと餌があげられない。 グリーンイグアナは草食性で私にはぴったりのトカゲだ。 いつか飼いたいと願っているがその維持費は今の 私には無理がある。 とにかく南の生き物を飼うには、電気代がかかってしまうのだ。 大きさもイグアナの場合2メートル近くになってしまうので 今住んでいる狭い家で飼うのは不可能だ。 寿命も15年から20年以上と結構長い。 そう考えてトカゲを飼うことは半分あきらめている。
棄てた人は幼生の小さくかわいい時に飼って(20センチくらいかな) その後の維持費や、大きさに手を焼いて棄てたのではないかと思う。 (あっという間に大きくなる)
飼う前にしっかり勉強してくれていれば そんなことにならずに済むのに。 売れなければこんなに日本にイグアナは入ってこないのに。
注射を打たれて死んでいくイグアナを見て、棄てようとしている人に 歯止めがかかってくれればと願う。 イグアナたちが元気に生きている姿を見て 棄てた人たちは「良かった」と思っていたかもしれない けれど、その影で追われていく日本の生物がいるかもしれないのだ。 絶滅してしまう生き物もいるかもしれないのだ。
イグアナ、カメ、蛇、魚、虫、その他どんな動物も 決して棄てないで欲しい。 棄てる人は無責任に生き延びて欲しいと思うかもしれないが 生き延びてしまうことによる、他生物への影響も 考えて欲しいと思う。
カメラの前で安楽死させる行為をいいことだとは思わない。 けれど、保護センターに運ばれた犬や猫だって 見えないところでどんどん殺されている。 棄てられた動物はそのほとんどが死んでいる。 犬の場合は通報されて、すぐ殺されてしまうケースが多い。 猫の場合は野良になっても病気や事故で死んでしまう。 それを目の当たりにしないのは無責任に棄てた人だけだ。
そんな無責任な飼い主にだけはならないように努力したい。 そして動物を棄てる人には、その動物が味わう以上の 苦しみが訪れるだろうと思わずにいられない。
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