大事な人がまたいなくなってしまった。 もう先月の話になる。
遠く離れていて、お葬式などにも行けず、 結局そのお知らせだけであるから実感はわかない。 まだ元気であの町にいるのだとすら思ってしまう。
5月に会ったときはまだ元気がたくさん残っていた。 がんばるぞ〜、と言っていたのに。
あまりにも急。 それだけ、ぎりぎりまで元気で過ごせていたことも もしかしたら幸いだったのだろうか。 もっと早く病に気づけていたら…? 長い長い闘病生活になってしまって辛かっただろうか? 何が幸せかわからない。
どちらにしても、現実は変わらない。 この世を去った。 いや、単に身体を脱ぎ捨てて、今は自由になった。 きっと今も奥さんの側にいて見守っているだろう。
いろいろと考える。 私たちも子供がいない。 どんな老後になるのか。 そこまで生きているとして、だけど。
何も、どこにも、いつまで自分が生きるのか保証はない。
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