バイバイ、ジジ hoge 2016年01月11日(月)


なーんかお久しぶり。ところで
昨年末、我が家の暖房設備が変わりました。

今まで、煙突式の大きめの輻射式の灯油ストーブを使っていました。

灯油輻射ストーブは本当に暖かいです。
風が出ないので、乾燥することはないし、
乾燥するようなら、やかん置いとけばいいし、
なにしろ真っ赤な炎がみえるのがいいです。
本当に本当に灯油ストーブ大好きでした。
あのちょっと最初独特の匂いがするところまで。
また冬がきたねって感じで。

が、しかしなにが問題かというと煙突です。
かつて書いたように、
台風でも困ったことになったことがありますが、
最近の悩みはもっぱら積雪。
屋根に積もった雪が下に落ちるとき、
外に突き出している煙突を押しまくって煙突を倒すのです。
これがちょーこわい。

家の中の横引きまで、みしみし、ぐにょーんと曲がってきます。
煙突がおれて、お隣に飛んでいったらと思うと、
うっかり仕事場で雪降ってきたりするとそわそわ仕事になりません。
それに家の中の横引きが腐食してきて、
いつかぼわっと崩れて、すすと水がびしゃーとくるのではないかと。

それに加えて、今年の秋で40年くらい付き合いのある
灯油屋さんが引退してしまいました。
うちは2階にあって1階屋外にある灯油タンクから
電気式のポンプ(サーバー?)で2階のストーブまで
吸い上げているのですが、
灯油を切らしたりするとこのポンプで吸い上げている
ホースにエアーが入ってしまい、
ポンプが灯油を吸い上げられなくなってしまうのです。
だから灯油を切らさないよう、灯油屋さんが今までずぅっと
見張って適宜に給油してくれていたわけなんです。

父が昨年の今日亡くなりました。
もし父が生きていたら、父も大好きだったこの灯油ストーブで
がんばっていたかもしれません。
灯油屋さんももうすこしがんばってくれてたかもしれません。
父が亡くなったことを告げると灯油さんは泣いてしまいました。
ここ数年はまだらぼけで、なんの頼りにもならなかったのですが、
なんでしょう、生きていたらなんか安心だったんですよね。
まあ、大丈夫、なんとかなるよって言ってもらえれば。
でも、もういない。


というわけで、
ちょうど給湯器が壊れていたので、給湯器を取り替えるのに併せて
暖房をガスにしようとプロフェッショナルなガス屋さんに相談しました。

当初はガスの輻射式ストーブにしたかったのですが、
燃焼物の関係でうちの居間にはFF式は難しいようでした。
そこでプロフェッショナルなガス屋さんが提案してくれたのが
ガスファンコンベクターでした。
給湯器をエコジョーズにして。


最初聞いたときは、炎にこだわっていたので「え?」と思ったのですが、
灯油ストーブだと飼えない文鳥(焼き鳥になりそうで)も
ファンコンベクターならかえるじゃーんと
ファンコンベクターでお願いすることにしました。
(よく考えれば実家の1階の元賃貸部分はファンコンベクターでした)
実際設置されて稼働してみるとすごい暖かいです。
ファンコンベクター。
確かにうちではこの提案がベストでした。

同じ風が吹く暖房でも、
壁掛けエアコンはつけてもなかなか温まらない気がするけど、
ファンコンベクターは下からふわーっと暖かい風が出て、
床も暖かくなるので快適です。
熱いくらいのときもあるのでガス代が怖いなと思う程です。
外で燃焼するので換気もいりません。
これが大事です。
今まで換気が必要な暖房機ってほとんど使ったことない。
せっかく温めた部屋の空気を換気するってなんだか許せん。



なにはともあれ、快適にお湯が出て、安全な暖房が確保されました。
設置するまでにほんとにいろいろご迷惑をかけたけど
プロフェッショナルなガス屋さん本当にありがとう。
死んだじーさんにみせて、ほら大丈夫だったでしょう?
っていいたいくらいきれいな施工でした。


だけどぽっかりあいた灯油ストーブのあった場所を見るとなにかさみしい。
父がなくなった後、父のような存在ですらあった灯油ストーブ。
とても暖かく、でもちょっと手間のかかるところまでも
まるで父のようでした。
冬うちに来ては灯油ストーブの前を陣取っていたことも懐かしいです。



1月に父が突然なくなり、
その後すぐのブーの大学受験をどうにかのりきり、
2月に叔父と叔母がなくなり、
9月に相続税の申告をわけわかんねー
と言いながら自分でやり、
やれやれと思えば、
10月に嫌いだ嫌いだと言っていた父を
結局追いかけるように母がなくなり、
これで暫く仏はないなと思っていたら、
12月には母方の叔父を孤独死させてしまい
(正直これが一番こたえたわ)、
なんだかバタバタ訳の分からないまますごした1年でした。

年末お正月になってようやくすこしのんびりしたら、
去年のお正月とちがいすぎて
ようやくみんながいなくなったことに気がつきました。
1年かけてようやく。




ああ、願わくば、今年はなに事もなくのんびり過ごしたい。

ぶーといえば、年始からいろいろやらかしてくれてるが、
たのむ、おとなしくしといてくれよ。


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