天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

記念日 - 2007年01月10日(水)

よたよた起きて、明日のお医者の予約を取って、シャワーを浴びて髪が乾くのを待ってから出掛ける。ハンガーを買いに。

水曜日の晩に来てからずっと泊まってジェイソンはわたしのコンピューターで仕事しながら、夜に少しずつ白いペンキ塗りをしてくれる。月曜日に白いペンキ塗りが完成した。知らなかった。ペンキ塗りってペンキ塗るだけかと思ってたら、なんかいろんなことする。コーキングも知らなかったけど、最後のタッチングも知らなかった。土曜日の夜から熱が出たわたしは、結局ひとはけすらペンキを塗る機会がなかった。

ジェイソンが帰った翌日、わたしは仕事お休みしてお医者に行く。また気管支炎らしい。5日分の抗生物質と咳止めと痛み止めをもらった。明日もう一度診てもらうときに咳がまだひどかったら胸のレントゲン撮るって言われたから、とりあえず抗生物質だけまじめに飲むことにした。咳止めと痛み止めはパス。木曜日まで仕事は休みなさいって言われて、嬉しかったりする。


外は寒かった。マイナス2℃なんて気温のなか、ぐるぐるに着込んで帽子被って咳き込みながら、足らない分のハンガー買いに行く。20個入りの箱ふたつ。洋服はやっぱり全部収まり切らず、入らない洋服は箱にまた戻して、12フィートある天井までジェイソンがつけてくれた棚に梯子に上って箱をのっける。みっつめの箱があまりに重くて肩からすべらせて落としてしまう。どーんって大きな音。帰ってくるとき会った下の階の人に「夜中の2時とかに何やってんの?」って非難されたばっかりなのに。ジェイソンのペンキ塗りとか、ゆうべはわたしが洋服の箱動かしてたから。明日またハンガーもう一箱買いに行かなきゃ。まだ足らない。前のアパートじゃひとつのハンガーにいくつも洋服かけたりしてクローゼットに押し込んでたから。


日曜日。週末出勤だったわたしは、仕事が終わってから病院のカフェテリアでティラミスを買って、病院から1ブロックのフルーツスタンドでイチゴを買って、お祝いのデザートを用意した。

「キャンドルを1本つけたかったのに、どこにあるかわかんないの。今日何の日か知ってる?」「何?」「1月7日」「何の日?」「あなたがわたしに出会った日」。

「へえ。早いなあ、時が経つの」。そんな決まり文句のあと、「クローゼットの完成前祝いかと思ったよ」ってジェイソンは言った。それから、「ありがとう」ってわたしのくちびるに音を立ててキスしてくれた。「Hi」と「Bye」と「Thank you」は全部おんなじキス。

女は記念日をつくるのが好き。出会ってから10月以外、偶然にも毎月7日には一緒にいる。ジェイソンはそんなこと全然気にしてさえいないに決まってるけど、7日は毎月わたしのちっちゃな記念日なんだ。


天使に出会ったのも7日だった。


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