天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

セダクションその2 - 2009年08月04日(火)

「あたし今まで2回目のデートでセックスしてたのに」って言ったら、同僚のケリーに呆れられる。「あんたね、そんなに安売りするもんじゃないの」。

ラリーはキスしてくれるし、手をつないで歩いてくれるし、抱き締めてくれるし、ニューイヤーズ・イヴのダンスパーティの約束もしてくれる。踊りながらキスしてくれるだけじゃなくて、キスしながら踊ってくれるようにもなった。今までの男たちみたいにセックスに急がないところが好き。少しずつ少しずつ進んでくプロセスにエキサイトする。でももう、も少し進んだっていいのにっても思う。

その1は、先週の土曜日。その前の土曜日と同じように、わたしはひとりでシーポートにサルサを踊りに行ったあとラリーのアパートに寄ってシャワーを借りて、それから土曜の夜のタンゴに一緒に行った。日焼けした背中の皮が剥がれてきて、金曜日のダンスのときに「Terrible!』って言われちゃったから、シャワーを浴びて背中の開いたドレスに着替えたあとラリーにビタミンEオイルの小瓶をわたして「これ、背中に塗って」って言った。

「これ何?」「ビタミンEオイル。皮膚の回復にいいの」「だめだよ、オイルなんか塗ったら背中がすべって踊りにくい」「すべらないよ、すぐ乾くんだってば」「「だめだめ」。

失敗。肩ひもを外してドレスをうんと下げてセデュースするつもりだったのに。


昨日はその2。スケスケのレースのトップの中に、花柄のスカートの地色と同じセイジ色のブラだけを着けて踊りに行った。ちょっと気後れして、はおったカーデガンをラリーが来るまで脱げなかった。ラリーに手を取られてカーデガンを脱いで椅子を立ったら、ラリーはいやらしい目つきなんかしないで思いっきり微笑んで、『新しい服だね」って言った。気後れが吹っ飛んだ。

「新しくないの。ずいぶん前に買ったけど、あんまりスケスケだから中に着るもの見つけられなくて着たことなかったんだ。今日初めて、こんなふうにして着ちゃった」。ラリーの目の前で両手を広げてくるくるターンしたら、ラリーはうんと目を細めて笑った。

いつもより、わたしの腰を抱いて踊ってくれる。わたしの腰に回したラリーの腕に力が入ると、わたしの上半身がラリーの体にうんとくっつく。顔を上げるとラリーの唇がいつもよりうんとわたしの唇に近づく。ラリーは何度もキスしてくれて、ラリーがわたしの右手を取った自分の左手を突然引くと、わたしの唇がラリーの横顔のほっぺにぶつかる。わたしが笑って、ラリーも笑う。

わたしの腰の素肌にレース越しにラリーの腕の力を感じて、セデュースされてるのはわたしみたいって思う。


いつものように地下鉄の駅まで送ってくれたラリーはいつもより長いキスをくれて、わたしはラリーの胸にいつも以上にしがみつく。


ちょっと成功? この次のダンスは清楚な白いドレスに決めた。




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