彼と話していると、最近尚淀んでいる自分の中にあるモノが 急にさらさらと透き通る。錯覚。
けれど、 くだらなくって、事実あまり身もなくって、笑える。 そんな他愛のない会話があたしの日常に火を灯しているのは 疑いようもなく。
会えない今は、それに縋って、笑いながら、会える日を願って…。
出来たら今年中にはやっぱり会いたい。 会いにいく。
突然に、それはもう突然に完全に全ての繋がりを 遮断された事がある。 それはあたしにだけ特別に起きた出来事ではなく 彼は全ての繋がりを突然に遮断した。 理由すら定かじゃない。 もうあれから約三年の月日が経った。
ちょっとした話が入ってきて、久しぶりに彼に連絡を取る。 電話にも出ない。 メールの返事もない。 もう慣れた。 理解ってるのに行動しちゃうのは既に癖のようなものだ。 そう、いつもの事。 と思っていた次の日、彼からメールが来た。
それは驚く程自然なモノで、この期間はいったい何だったのだろう。 あるいは全ては夢だったのかも知れない。 それ位に自然なモノだった。
それがまた、あたしには予想以上に嬉しいんだと気が付いた事に 愕然としつつ、ちゃんと生きていた事に安堵した。
人間一人が三年間連絡を遮断するって事は それなりに何かがあったに決まっている。 けれど、本当に聞きたかった事はほとんど聞けなかった。 でも、彼がちゃんと生きていて、根本は全然変わっていなくて、 それだけで今日の所は満足だ。 あたしは三年経っても彼の放つモノがとてもスキだし、 再び繋がる術を得たのだから、これ以上の我侭は贅沢と言うモノだ。
ちょっと久しぶりにニヤケる位、嬉しい。 美味しいご飯食べさせてあげたり、お腹痛くなる位笑わせてあげたり 出来たらいいのだけれど、現実的には難しいか。 とにかく、心底、会いたい。
生と死が隣り合わせなように 幸福と不幸もまた隣りあわせで とてつもなく痛みを伴う事でも あーなるよりは良かったと 少しは前向きに考える。
でないと、まともに歩けやしない。
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