ミニ典を朝起こすとき、
「今ならおんぶしてテーブルまで連れてくよ」と
よく誘うのだけど、
そして割と成功率は高いのだけど、
今日は「いい」と言う。
「かあちゃんのきずにわるいから」と。
傷はお腹だから、背中は大丈夫よと言ったけど
「それでもいい」と。
まじか。何て優しいの!!
寝直してたけど。

日中は安静にしてダラダラ過ごす。
が、お昼ご飯がないので、近所のコンビニへ。
本当なら歩いて10分弱のパン屋さんに行きたいとこだが
歩ける自信がまだない。
ついでに会社に出す書類があるので郵便局に寄った。
入り口付近で派手に転ぶ。
マンホールの縁かなんかにつまづいて、
いつもなら次の1歩で体勢を立て直せるはずが、
思ったより地面が近くなってて2、3歩進み
結局手と膝をついた。
こわい。
思った以上にカラダがコントロールでいていない。

昨夜消灯後もiPadで動画観てたら
看護師さんの見回りが来て、慌てて寝たフリをした。
そのせいか今朝は
「それなりに眠れましたか？」と
今までにない訊き方をされた。

朝ごはん食べて、薬剤師さんや経理担当の方や
Dr.が一通り巡ってきて、
あとは荷物を片付けて大典のお迎えを待つ。

毎日小さめの丼飯で、とにかくパンが食いたいと思ってた。
（今日初めて朝食がパンだったけど）
帰り道にパン屋さんに寄ってくれと大典に頼んだが
定休日だった。
仕方なくコンビニで、昼飯代わりの菓子パンとサンドイッチ購入。

昼になるのをじりじりと待ってコーヒーを淹れた。
1週間、何にしろ「淹れたもの」を飲みたかったのだ。
自分で淹れたコーヒーながら、うまくて2杯飲んじゃった。

職場や本部、複数の保険会社、医労連共済もあるから
医労連のKさんなんかにも連絡を取って
日が暮れる。

ふと思い出して、前の前の職場で一緒だった事務さんに
連絡とってみた。
里帰り出産してれば、まだ仙台にいる時期だ。
旧姓が珍し苗字だと思うのだけど、今の朝ドラに出てきてて
ちょっと気になっていた。
近々会えるかもしれない。

1週間ぶりにミニ典におかえりを言う。
ほっぺなども、いつもより多めに触らしてもらった。
かあちゃんの誕生日に、ケーキを工作してくれてた。
ちなみに今日は、「掃除用具入れ」を工作して来てた。

診察も何もない日曜日。
朝昼夕検温して、
日に3度巡ってくる看護師さんに状態を伝え
血圧測ってもらうくらい。

午前中Dr.がやって来た。
職場に提出するための診断書が欲しと
昨日の診察後に思い出して看護師さんに伝えてたけど
多分日曜はDr.お休みだからと言われ諦めてたが
めでたく書いてもらえた。
保険屋さん用はまた別になるそで
それは明日会計の時に窓口経由で頼めば良いのだって。

ふと、気づいたのだけど
昨年の3月くらいから悩まされていた右足の第二指の痛みが
無い。
考えてみれば、1日数十歩しか歩かない入院生活中
抱えてた脚の不調（膝と指）は感じなくなってた。
まじか。
でもこれ、日常生活に戻ればまた痛くなるんだろか。

早朝に採血があり、午前中のうちに診察に呼ばれ
今日はもうそれだけ。
検査結果は問題なく、術後の経過良好。
クレアチニン値が高いが、それはいつものことで
Dr.からは「筋肉が多いと言われたことは？」と
確か以前も訊かれた質問が。
「あ、ジムで言われたことあります」
「ジムって、運動する…」
「そうです。入会して最初の身体測定で言われました」と
ほぼ前回と同じ会話を繰り返した。

わかる。
患者（自分）にとってDr.との会話はたまにだけど
Dr.にとって患者との会話は毎日だから
内容に既視感を覚えることはあっても、
同じ質問を繰り返しちゃうのだろな。
薬剤師でも、あ、この人に前と同じこと訊いちゃったと言うのは
よくある。

週明けの退院が決まった。
重いものをもったり、中腰の作業はダメだって。
「断捨離やって傷が開いて戻ってくる方がいるんです」と。
この機会に家の片付けをやろとしてた目論見を
看護師さんに見破られていた。

昨夜夜中に硬膜外麻酔が底をつき切れた。
が、意外と眠れた。あまり痛くない。
夕食後に痛み止めを飲んでたので
夜中の1時すぎて痛かったら飲んでいいと言われていたけど
飲まずに過ごせた。
なので今日やっと背中の麻酔を抜いてもらう。

朝からそ言われていたが、Dr.が抜きにやってきたのは
夕方だった。
「忘れてたわけじゃないんですよ」としきりに弁解してた。

これで体についてたオトモダチは全ていなくなった。
4日ぶりの入浴。
シャンプーが全く泡立たない。3回洗った。

そいえば昨日自己血輸血のために貯血してた血を
戻したんだった。
手術では結局使わなかったそう。
血を戻すとよく言われる「元気になる」。
Dr.や看護師さんにやはり言われた。
元気になったかどかはよくわからない。

今朝硬膜外麻酔を止めてみたら
みしみしと腰が痛くなり、
痛み止めを飲んでたけど効かず、結局
麻酔を再開して落ち着いた。
ほんとは今日抜いちゃうはずだったよだが、
辛いので延期に。

お腹の傷は痛まない。
抗生剤と電解質の点滴を2本ずつ入れて点滴は終了。
長く留置してた針も抜かれた。
写真撮っとくんだった。何だか名残惜し。

肩が痛くて目が覚めた。
腹腔鏡手術のために二酸化炭素をお腹に入れるが
それが抜ける過程で肩が痛くなる人が多いそな。
寝返りもうまく打てなくて、30分おきに目を覚ましてた。
朝痛み止めをもらったので早速飲んだら落ち着いた。

手術用のベッドと普通のベッドを替える間に
点滴をつけて歩く練習。
麻酔が効いてて、右脚の感覚が鈍い。怖い。
午後には痺れは治まり、歩くのもだんだん慣れてきた。

午後外来に診察に呼ばれ、傷口に入れてたガーゼを取ったり
ドレーンを外したり。
ガーゼ外すのがひどく痛かった。
入ってたことも知らなかったけど。
ドレーンは外したらすっきりした。

お友達からFBやLINEなどで誕生日メッセージが届く。
朝いちには大典とミニ典から動画が届いていた。
ああ、46歳になりました。

わたしの手術は、今日3件のうち3番目。
なので午前中ものほほんと過ごす。
術前に診察があったくらいか。
大典は13時くらいに病院に到着して待機。
使えなかったパソコンとLANケーブルと
読み終わった本を持ってってもらい
代わりにiPadと、追加の本と下着を持ってきてもらった。

歩いて手術室に向かう途中で大典にチラッと会う。
手を振って通り過ぎる。
手術室のベッドに横になって
指にパルスオキシメーターをつけられて
吸入マスクを紙マスクの上からつけられて
「え、マスクの上からでいいんですか？」と聞いて
「いいんですよ」と言われた後は何も覚えていない。

モーローとする意識の中で、大典にまたあった気がする。
担当のDr.になんか説明された気がする。
気づいたら病室で、「テレビ見たいんですけど」と言うと
「もう消灯時間です」と断られた。

普段仕事に行く時間と変わらん時間に起きて病院へ。
大典が仕事に遅れる手続きをしてくれて
病院まで送ってくれた。

今日は採血だのちょこっと検査はあるものの
ほぼ何もすることはなく、本を読んで過ごす。
合間に麻酔科のDr.の説明があったり
薬剤師さんの説明があったり、
看護師さんの説明があったり。

誤算だったのは、病室でLANケーブルがあれば
ネットが使えると聞いていたのに
一部の個室のみで、4人部屋にはネット環境が無かった。
外来で使えると聞いてたんですけどと言ったら
後で外来の看護師さんが謝りに来た。
なんかかわいそなことをしてしまった。

昨夜は夜更かしして10何年ぶりに「蟻の兵隊」を観て
その後この監督のドキュメンタリ塾の配信を観た。
前に観たときは映画館で、顔がしおしおになるくらい泣いたが
今回はだいぶ冷静に観られたと思う。
以前観た時より、全体がスリリングに感じた。

夜中にどっぷり観たせいか
今朝見た夢はなんか怖い夢だったと思う。覚えてないけど。

どこへも行かず、だらだら過ごす。
ミニ典が高橋留美子の漫画は他にないのかというので
思い切って「うる星やつら」を出してみた。
昭和のセクハラやジェンダー盛り沢山なので
読ませるのに若干躊躇はあったが
わたしの一番好きな漫画だし、読みたいというなら。
結果おーよろこびで、おーウケ。
一番ウケてたのが微妙なダジャレなのが気になるが。

明日から入院なので、ミニ典が一緒に寝てくれるかと思ったが
一人で寝るって。