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2004年09月16日(木)  <に→ぬ>/BlueFilms/気を取り直して

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<日記とは思えぬ。>
そんなんばっかだけどな。
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  一人暮らしをはじめてから、寝室のカーテンは青と決めている。眠りから覚めると、空気が薄青くなっていてちょうどいい。自分らしさってなんだろうとか、どんな顔して人に会おうとか、そんな面倒くさいことを放り投げて呼吸ができる。色の好みはその時々で随分変わるけれど、空気の色で言えば、この透き通った青ほど楽な気持ちになれる色は他にない。

  毎週のように映画館に通い続けていたら、ふとしたきっかけで知り合った男に「どんな映画が撮りたい」と訊かれた。映画を撮る気なんてさらさらない。映画は撮るものじゃなくて観るものだ、そう答えた。けれど、「いつか撮りたくなるに決まってる」と言われ、「もし撮るなら何を撮る?ドキュメンタリー?アクション?」としつこく食い下がられたので、仕方なく、青だ、と答えた。青い印象の映画が撮りたい、と言ったつもりだった。空の青、海の青、解釈は他にもいろいろできただろう。
  男は一瞬きょとんとしてから大きく笑って、僕の前を歩き出した。派手なピンクの扉の前で、「ここで女優を選べばいい」と言った。何に対する自信か知らないが、ずいぶん自信ありげな顔だった。その店に入ると、あまりにも僕好みの娘がいた。仕方がないのでとりあえず連れて帰り、寝てはみたものの、なぜ深い付き合いもない男にいきなり女を与えられなければならないのかはわからなかった。
  腹が減ったというので、とりあえず冷蔵庫にあったアサリとニンニクでボンゴレを作って食べさせ、その間に裸の彼女をハンディーカムで撮った。撮りたくなるに決まってるという男の言葉とは関係ないと思いたい。ただ、彼女の体があまりにもきれいだった。カーテンを閉めると、街灯が部屋を青くする。その空気の中に自然に納まっている彼女が、本当に僕好みで、このまま何もなかったように時間が過ぎていくのはもったいないと思った。僕の考えを推し量る様子も見せずひたすらスパゲティを食べていた彼女は、「変な人。」という感想を漏らし、少しだけ微笑った。その口元があまりにも僕好みで、心外に思いつつもまた寝る羽目になってしまった。
 
  頭の中に想い出をつくることは簡単だが、変わらない映像を残すことはできない。映画がそれを可能にするなら、悪くないかもしれない、と思った。




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最近、比較的、夜に寝られない。
眠気の山を越えて寝付けないのもあり、時間がもったいない気がするのもあり。

昨日は先輩にほとんどおごられて飲んだ。
ありがたい。

何かの役に立っている充実感が必要なのかもしれない。
めぐりあわせはとても大事だ。
あの時うまくいかなかったことは、今このときのためだったんじゃないか、というようなこと。
ふりかえり楽観主義。

というような投げ出し文が、本当の日記。


なぜこんなに、急に書く気になったのか。それはおそらく「ボウリング・フォー・コロンバイン」のせいだ。
途中からしか見られなかったが、華氏911を観に行こうと改めて思うには十分だった。
早く観たい。


2004年09月14日(火)  いろいろなことをサボってばかりいる。/<な→に>

北千住で若い子たちがギターやらベースやらボーカルやらやっているのを見た。ちょっと感慨深い。


小学生のとき出会った高校生や大学生は、ずいぶん大きな存在だった。
「大人」とは全然違うのに、大人のように見えた。
彼らの出す音は、楽器にせよ、バイクにせよ、とてつもなくかっこいいものに感じられた。
憧れだった。

でも、それは、すべて「彼」がいたせいかもしれない。

そう思うと、ひどく寂しい。
いま、僕は、ここで、いったい何をしているのかと思う。

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<何もかも、初めからそこに存在しなかったかのように。>
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サボっていたあいだに考えていたこと。

・メドゥーサの生え際が見てみたい。

・高校生クイズも新課程か。むしろ2ちゃんか。

・骨導音と、自分の声。
 自分の知る自分と、他人の知る自分の、違いの大きさ。
 慣れから来る(?)好き嫌い。

こんなことに加えて、金縛りに遭った。
肩に重みがかかる。声がかすれる。自分の声が遠くに聞こえる。
意識は極めて明瞭、に思える。
これは、夢とは違うのだろうか。


2004年08月31日(火)  執着/<と→な>

頻繁に物を失くす性質が、僕を執着の薄い人間にした
んだったらどんなに良かったことか。

物への執着が薄いだけでは、本当に自由にはなれない。不自由は苦痛を伴う。
それなのに、ある程度の執着がなければ、ある種の幸せ感も薄れる気がする。
ただ、「この」執着は、僕を目の前の幸せから遠ざけるものでしかない。

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<都会とか田舎とか、あんまり関係ないと思ってたんだけどな。>
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ふりきれないものが、たくさん。


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25日に実は『スチーム・ボーイ』を観ている。

明日は1日。友人絶賛の『ディープ・ブルー』を観る。
ネットでチケットが取れた。当初の予定より30分長く寝ていられる。素晴らしい。


2004年08月23日(月)  人生について/すぱちゅう。/<て→と>

人生とか生き方とかについて考えることは、結局その人間の在り方を左右しない、と思っていたようなところがある。
けれど、建設的な考え方や生き方を身につければ、少しは違うのかもしれない。
今更ながら『五体不満足』の一部分を読み、今更ながら、そう思った。

勘違いしないでほしいことがいろいろとあるが、面倒なので省く。
わかってくれる人というのは、何も言わなくてもわかってくれるか、放っておいてくれるものだ。

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最近よくあることだが、和風のスパゲティーがどうしても食べたくなった。
自分で作るにはあまりに疲れていたので、地元の駅付近でマトモそうな店を探す。
その結果入ったのがPRONTというのは、かなり寂しい選択だと思う。
まぁそれはそれとして。

アイスのウインナー珈琲にシロップが沈むのを眺めて、
‘何が’かもわからないままに、
ああ、こうやって沈んでいくんだなぁ、とぼんやり思ったりする。
ちょっとネガティヴな一瞬。白い蟻地獄、あるいは腐海の成り立ち。
そして、何も変わっていない自分の思考回路とのしばしの格闘。誰も勝たない。誰も負けない。

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<敵を欺くには先ず味方から、かと。>
しかし味方がいない場合はどうすれば。
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22日。
‘HAPPILY EVER AFTER’

「シュレック2」を観た。個人的には前作のほうが好み。
たぶん、前作のほうが笑いがピリッとしていたからだ。
それに、今回はパロディの要素が多くて気が散ったような・・・。
アニメーションの映像技術の進歩はネコを見れば一発でわかる。
音楽は相変わらず素晴らしく、サントラがないのが非常に残念だった。


そういえば、「バレエ・カンパニー」のことを書いていない。
きっと友人が書いてくれただろうと信じることにする。


2004年08月12日(木)  これだけは言っておく。/<つ→て>

これだけは言っておく。
パソコンが壊れた。

敢えて言うなら、Windowsが壊れた。


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このところ、仕事と勉強に追われてろくにアルコールを口にしていなかったが、
今日は比較的よく飲んだ。
氷結(果汁の入ってないやつ)が、だいぶ減った。
自分で作るグレープフルーツ割りが気に入っている。
なぜなら、氷結果汁よりもアルコールが多いから。
グレープフルーツも100%のジュースだし。美味くて当然。
酔って作った炒飯も上出来だった。

突然死したMebiusの分の凹みからは脱出。
我ながら早い。

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<ツイてない日って、とことんツイてないんだって。>
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しかし、考えようによってはとてもラッキーだ。
先立つものがなくても、ラッキーはラッキー。
ポジティヴに行こう。

もし昨日の夜中にプリントアウトしてなかったら今頃必死になって1から書き直してたわけだし。
今はこうやって酔った頭でSOTECのキーボード叩いてるわけだし。
明日と明後日はごろごろするぞー! おー!

にひ。


真 |MAIL