嗄れてしまった喉の辺りが
どうか潤してくれ、と
懇願しているようではないか
何時の間にか限界を忘れて
叫び続けたあの場所には
未だ影が背を伸ばす
頭を抱えても胸を叩いても
結局は何も解決する気も無く
単なる賢い奴に見られたかった
それだけだろ なぁ?
無意味に声を嗄らした とは
恐ろし過ぎて口にはしない
いや、例え口にしたとしても
誰かに聞こえるのは吐息だけか
少しだけ 泣けそうだ
欲しい物はすぐそこなのに
するする逃げる足早な光
信念はそのままだけど
誰かの肩に寄り掛かれば
結局 異物感たっぷり
自分の為以外に さ迷えば
ゼロに戻りたくなる
ことがよくある
他人のせいにしたがらない
僕は自分の為だけに手繰り寄せる
欲しい物も信念も
自分の為に在り
誰かの為に成るのなら 其れは
只の 一石二鳥