kakera


微かな kakera 引き合い重なる…偶然か必然か
夢か現か 吉か凶か

2004年12月16日(木) 「花闇」/皆川博子

 花。色の鮮やかさ、豊かな香り、日の光を受けて透き通る花弁。艶やかな手触り。
 闇。恐れ、慄き。閉塞感。ゆえに引き込まれる負。

 陰・陽の真逆の印象を表題としたこの作品。幕末から明治の混乱期に一世風靡した歌舞伎役者――澤村田之助の陽の盛りから陰への結末までを弟子の市川三すじが語り手として展開される話。

 鮮やかに咲き誇る歌舞伎役者としての陽の部分と体を蝕む病に苦しむ陰の部分。そんな田之助に惹かれてしまう、きっと読み手は惹かれてしまうんだろうが、ワタクシは語り手の市川三すじに入れ込んでしまった。
 三すじの抱える自己の葛藤が、まさに、現在のワタクシそのもの。
 あらゆる欲が薄い。情熱の温度が低い。聞き分けが良すぎ、あきらめも早い。そんな自分に不満も抱く矛盾。
 しかしワタクシは歌舞伎役者ではないし、女の子でもあるので悪あがきをする!
 女の子らしい欲張りな部分をどうにかして掘り起こそう!火の起こし方を模索中。

 この作品を読もうと手に取ったきっかけは題名の美しさとカバー画に橘小夢の画が使われていたため。
 著者名を知ったのは本を読み始めてからだった……(笑)



2004年12月06日(月) 年内では無理?

 「で、桜ちゃん。彼氏はまだ出来ないの?」
 友人と話していた際、出た話題。余計なお世話だよ(怒)
 「すぐ出来そうなカンジなのにね。何でだろうね?」
 そう思うんなら、適当な人を紹介してくれよ。何で?と問われてもワタクシにゃ、分からんよ。だから、聞いてみた。
 「ルックスは、まあ好みがあるからねえ。でも、悪くないと思うよ。性格だっていいと思うし。う〜〜ん……桜ちゃんに不足しているのは」
 ほうほう。不足しているのは?

 「色気だ!」
 どうやって補填したら良いんですか?(涙)色気、乙女度アップのサプリメントとかって有る??
 「コエンザイムQ10とか、プエラリアとか……」
 まるで、みのもんたか爆笑問題かって答えだな!
 「そういうお笑いツッコミ度の、せめて半分くらいでもお色気乙女度があればいいのに」

 ワタクシ補完計画、実行先送り。
 



2004年12月01日(水) 不携帯電話

 最近、携帯電話の色んな機能をいじっている。
 現在の機種にしてから、そろそろ一年。……まだ、いじってないのかよ!?とツッコミが入りそうだが、結構面倒くさいんだもんなあ。マニュアルも分厚いし。
 メールとカメラ機能しか使っていないもの。それすらも、頻繁に使っているわけでもなし。もっと使ってあげないとなあ。
 着信音も結構イイ音で鳴るし、フリーダウンロード探してみるか。

 気になっていたCM曲、発見!
 とても好きな曲なので、暇さえあれば聞いている。聞いているだけ。

 メール、来ないかな。電話、かかって来ないかな。
 持って出掛けるのを忘れないようにするから。



2004年11月25日(木) 波の勢い

「仕事でそっちの方に行くから、終わったら呑みに行こうよ」と連絡が有り、昨日の夜は呑みに出掛けた。
 年に数回会うかどうか……という、ものぐさな付き合い。忘れた頃に電話があって、「近いうちに会って呑もうね」と言いながら、口約束で終わるという、ある意味大人の付き合いかもしれない。実際会うのも1年振りかも。
 今日の仕事がどーの、最近はどうよ?とかワイン片手にお喋り。

「あのさ、言ったっけ?離婚したんだ」
 唐突に切り出された言葉。いや、聞いてませんわ、そんなニュース。
「去年の5月に離婚して、12月に再婚」
 早い!っていうか、逞しい!恐る恐る離婚の原因を聞いてみた。
「う〜ん。なんかねえ、合わなかったんだよねえ……」
「再婚だって、すぐにするつもりは全然無かったんだけど、なんか、そうなっちゃって。だから好きか嫌いか分からないまま結婚しちゃって」
 わけ分からねえ、コイツ!!(笑)

 等しく同じ1年だが、流れていく濃さは違うなあ。
 今から一年後、ワタクシはどう流れていくんだろう?どの流れに乗りたいのかしら?
 まずは、波を読まなきゃならんなあ。



2004年11月08日(月) 11.2倍の結果

 ちょっぴりオタク志向なワタクシだが、最近ある分野において友人にものすごい勢いで水を明けられた。兵器関係だ。

 いや。ワタクシ自身詳しいわけではないんだが、マニアックな本屋さんに定期券内で行けてしまうという利便性の良さと好奇心から、たまに銃関連の雑誌を立ち読みしていた。その流れで、ヒコーキや特殊なクルマ関連の雑誌もチェック。
 そのおかげで、同年代の女の子よりは知ることは多い。
 歴史も好き。歴史は、世界の戦史そのもの。歴史の中で登場した武器や兵器も豊かなバリエーションで由来を知ることが楽しい。
 好きって言っても、そんなもんだ。だが、この一年で急激に知識を得た友人(もはやミリオタに近い)は……。

 「11月28日に入間基地で体験飛行があるの!一緒に行こう!!」テンション高く知らせてきて、「じゃ、ハガキ出すから!!で、ジェット輸送機とヘリと、どっちがいい??」
 「あー……どっちでも、いいよ。え〜と、ジェット機にしようか」

 そして、先週末。当落の結果ハガキが到着する頃だ。
 昨日の日曜日、当の友人と会ったところ、
 「体験飛行、当たったの〜!」
 「えええ〜!マジで!?」

 なんでも、11.2倍の競争率だったジェット輸送機 C-1。例年よりも応募が多かったようで、倍率が上がってしまったそうだ。
 その中で当選を掴んだ一枚のハガキ!
 昨年の観艦式も、今回の体験飛行も全て、人様のお力で経験させてもらっているワタクシ。その勢いに乗って、もっと深めてみるか、ミリタリー関連の世界を!



2004年11月04日(木) 初得点 7

 仕事中、ラジオから聞こえたニュース。

 「田臥、初出場で7得点取得!」うおおおお〜!?
 先発メンバーではなく、第4クウォーターからの出場だったが、短い時間でよくぞ7得点!!
 出場できなきゃ、何にもならない!すっげぇー!!

 スポーツを録画するのは、趣味じゃないんだけど、TV放映……時間がなあ。でも、録画しちゃう??



2004年11月01日(月) 歴史の味わい

 万聖節。秋の収穫を祝い、人々は自然を敬い感謝する節目の日。お祝いは人だけでなく、かつて人であった者までもやってくる。
 かつて人であった者に隙を付かれて惑わされないために、仲間と間違えてしまうよう、または恐ろしさを強調させ、上位であるように扮装をした。
 それが、万聖節前夜の仮装の風習。ハロウィンの風習。

 だが、今ではそういった由来は……「ま、いいじゃん!楽しく騒ごうぜ!」とどこかにいった風。
 由来とか、歴史とか少し知ると、本当に楽しいのにね。ちゃんとそういった事を教えてもらいたいよね。
 どうでも良いような事を(本当に大切な事だってたくさんあるが)、もっともらしい顔で探求できる学生の身分っていうのは、その立場でなくなると羨ましい限りだ。

 「自分の歴史」を奥深く味わいあるものとする熟成期間は学生時代が一番
濃厚に出来ると思う。
 もっとも、いつの時代がピークになるかは、その人自身の持っていきようだけどね。

 ワタクシ自身は、どういう味付けにしたいのか、未だ決まらず。ちゃらんぽらんにも程がある!!



2004年10月23日(土) 100g788円(スイス)

 色々ね、ライブやらグッズ購入やらその為の衣装代やらで、この秋は(この秋も、だ)慎ましく過ごす!と、むやみに出金項目を作らないように!!と昨日まで気をつけていたワタクシ。
 ところが……。

 今日、東京駅に隣接している大丸デパートで、使っちゃった。てへっ。

 短い日数で、開催されている「世界の酒とチーズの大博覧会」(タイトルが少々違うが、ノープロブレム!)
 やっぱり、行ってきちゃいましたよ。で、「お試しだけ」と進む一口。

 一時間後には、チーズ3個と、ワイン2本を持って会場を後にしていた。
 しかも、ワインよりも、今回はチーズの方がお値段、高かった!!だって、バシュラン・モンドール買っちゃったんだもーん!

 このバシュラン・モンドールというチーズは、スイスとフランスの国境に当たるジュラ山脈モンドール一帯で生産されるもの。熟成させる際に針葉樹の皮を巻いて作られるため、樹皮の香りが染みている。少し、塩辛いと思うほど。香りはキリリとしているが、口解けはトロトロ〜。美味い〜♪
 このチーズひとつで(小さい物なんだけどね)、今回買ったワイン2本分よりも高かった。(ワインがかなりお得だったせいもある)

 一瞬愕然としちゃったけど、充実感もある。
 お高い結果になってもそんな満足感が高いというのは、やはり、酒とワタクシは切っても切れない関係だからか。



2004年10月17日(日) 『シークレット・ウインドウ』

 十月十六日の夜23:00を上映開始としたオールナイトイベント、「ジョニー・デップ〜ミステリアス・オールナイト〜」。

 来週、十月二十三日に公開を控えたジョニー・デップ最新主演作品『シークレット・ウインドウ』を一足早く観る事が出来るこのイベント。販売開始から早々に完売したこのイベントには、女性客が大半。
 さすが、「世界でもっともセクシーな男性」にナンバー1ランクイン(だったよね?)されたジョニー。
 オールナイト上映のため、他に「フロム・ヘル」と「スリーピー・ホロウ」も上映された。
 途中、イベント独自のスペシャル映像やポスターやDVDが当たる抽選会も行われ、なかなかの盛り上がり。……ワタクシは、何一つ当たらなかった。来場者にプレゼントされた特製パンフレットとジョニー生写真の手土産だけ持っての帰宅(泣)
 さて、肝心の作品は。

 スティーブン・キング原作、の持ち味そのまま。正統派なミステリーの組み立てなので、キチンと見ていれば筋や落ちは結構すぐに分かってしまう。
 それでも、ドキリとするのは盛り上げる音楽や滑らかな動きのカメラワーク。
 ショッキングなシーンの連続といった作品でない為、自分で推理しながら鑑賞できる。
 そのせいもあってか、劇場用パンフレットには帯封がしてある。ご丁寧に「映画をご覧になってから封印をお解き下さい」との注意書きもある。
 是非、推理してくれたまえ!

 ワタクシ的作品評価としては、可もなく不可もなく。といったところ。 



2004年10月08日(金) 季節の香り

 うっかりしすぎるほど。

 もう、とっくに十月は過ぎていて……気づかされたのは、風に乗って香ってくる秋。金木犀の香りだった。

 金木犀の咲くこの時期と、春の桜の時期だけは駅までの道、駅から会社までの歩く道がいつもと違う。
 わざわざ遠回りして、花の近くを通るのだ。
 晴れているのならば、「このまま仕事ばっくれちゃおうかな〜」と呟き、帰宅時にはホッと心が緩む一瞬になる。
 しかし、この週末は台風接近により、大雨。強い雨風に小さな花が散ってしまう。

 まだまだ堪能していない秋の香り。もう少し楽しませておくれ〜!


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桜 [MAIL]