QP-Days
くづき



 今日も「エリザベート」

今日も「エリザベート」観劇。マチネ公演を1階G列最端。

こんな角度から観るのは初めてなので面白かったです。普段の席位置とは違
い、かなり斜から舞台を観る形。そのためいつもならば手間から奥へ移動して
見えるキャストの動きが全て上手から下手へ移動するような感覚で見えます。
人の動線が与える印象って演出的に大事なんだなぁ、と思った観劇でした。
ついでに幕の隙間からスタンバイの為に移動する役者さんたちが見えたり、霊
廟の棺桶セットに付いてる係の人が見えたり・・・大道具さんはせっかく黒い
服を着ているのだから腕まくりはしないでいた方が良い思います。棺桶の影に
白い腕が出てるのは結構目立ちます(^^;
公演も東京公演残り一ヶ月という事で完成度上がってますねー。

一路さんの今日のシシィは「私だけに」のラストで笑顔で手を伸ばすシシィに
クラ〜。今日のシシィは全体に可愛らしかった印象です。そしてウッカリさ
んっぽいキャラだったかも。トートとの約束も陛下との結婚も軽い気持ちでOK
したら後で大変!みたいな感じ。
「最後のダンス」でダンサーズに絡まれてトートにウリャーと迫られている時
などは子鹿ちゃんみたいでしたな。
「ごめんなさい」×100回位謝ってるような表情でした。

山口トートは余裕アリアリの帝王様。
「愛と死の輪舞」が凄く気持ちよく響く声で歌ってました。この時のトートの
顔がとっても美人さんなので最近お気に入りのシーンです。(歌詞的には矛盾
が一杯なんですけどね)山口さん・・・ダンスが上手くなってる?動きが思い
切り良くなった感じかなぁ。コートの裾をバッサバッサと翻すのも良し!ハン
ガリー革命では目の前にトートの背中、その肩ごしに招き寄せられるパクルド
ルフの熱い姿…という夢のポジションから観る事が出来て幸せ〜。ルドルフが
自分に向かって踊ってくるんですよ!(いや、それは違う)
山口トートとパクルドルフの組み合わせは声の響き合い方が好きです。

禅フランツにはもうクラクラです。観てて可哀想すぎて辛いや。素直で良い人
な陛下ゆえに何も見えなくなってる人なんだよなぁ。

パクさんのルドルフは「マイヤーリンク」での自堕落な雰囲気が好きです。浦
井ルドルフは嫌がってるような抵抗しながら逃げるような感じであのシーンは
動いていきますが、パクさんは「もうどうにでもなれ〜」的なダメダメな感じ
がルドルフの絶望感を出してる思います。パクルドはベースが知性派、理論派
な感じなのでこの「堕ちた」感が良いのです。
ちびルドルフは塩野君。
「ママどこなの?」良いです。孤独な少年ルドルフの喜怒哀楽がちゃんと表現
出来ているよね。歌詞の流れに合わせて綺麗に声色が変化していくのが上手い
なぁ。最後にひとりぼっちにされた時の表情も支えてくれるものが周りになに
もないルドルフの不安定な心情が出てるよね。成長後のパクルドルフのイメー
ジと繋がる感じ。

アンサンブルさんではKENTAROさんがまだ復活しませんね。彼のダンスが早く舞
台に戻ってきて欲しいなーと思いながら、今日の『HASS』では男装の徳垣さん
ウォッチ。細い身体にあの衣装はかなり萌えポイント。ビシッと決まる動きも
綺麗〜。家庭教師にハンガリーの娘さん、タチアナ姐さんにゲルマン青年
etc・・・ってホントにアンサンブルさんたちはいろんな役をやってるのね。
シュヴァルツェンベルクの塚田さんもつい目で追っちゃうなぁ。マダムの館に
出かける前からウキウキ顔なのが可愛すぎです。




2004年05月03日(月)



 光の王子様

横浜アリーナで「KOICHI DOMOTO 1/2」ソロコンサート。
ジャニーズと言えば!な松吉姐さんに連れられてKinkiの光一くんの初ソロ
コンサートへ行って来ました。光一くんは年末のコンサート以来なんだけど・・・
うーん、特別ジャニファンでもないのに最近は定期的にいろんなグループを生
で観てるなぁ。

舞台の対面位置のアリーナブロックだったので距離はあったけど、全体を観る
にはとっても見やすい席でした。
オープニングの金ピカマントで現れた光一くんに爆笑!(オペラグラスで観て
たからさー、かなりビックリよ。)しかも下にピンクのスーツって・・・と
思ったのもつかの間。
派手なステージングにすぐ骨抜きにされました。
なんだーかんだー言ってもジャニーズの子たちはカッコいいやね。
白の軍服風衣装(「ガンダムW」のゼクスみたいだったなぁ)や振り袖和風衣装
とかヘンテコなデザインのものも似合ってみえるのがさすがアイドル。合間の
トークも内輪ネタなんだけど面白いしね。
全然飽きないで2時間半終わってしまいました。

「SHOCK」の舞台で磨いたサーカステクニックのロープで空中大回転とか、大
布を使ってのフライングとかお見事でした。今回はステージの高さが帝劇より
も遥かに高いので見栄えがとても美しいのです。周りでアクロバットをして
いるお姉さんたちのパフォーマンスも綺麗でした。噴水の上を舞うウンディー
ネみたいな女性ダンサーさんとその前で歌う光一王子、幻想的な光に浮ぶ城壁
風のセット、と「まぁ!なんて綺麗なの!!!」とビジュアル的にも満足させ
てくれるコンサートでしたよ。

セットと照明効果の使い方が上手くて曲ごとにガラッと雰囲気が変わるのが
面白い!ファンタジックな世界から一気にホラーな廃虚、アンダルシアの赤い
街角、5月の風が吹き抜ける森の中、デジタルな都市と次々に現れるイメージ
と世界観にボーッとなります。
映像部分の助けがあるとは言え、一つのセットでこれだけ雰囲気を変えられる
のって凄いなぁ。
全体のステージセットが古城の城壁風に作られていて、一面の石造り風の壁。
バルコニー、大階段、大きな城門・・・となんだかそのまま『エリザベート』
を上演出来そうな雰囲気でねー。光一君を先頭にフォーメションを組んで踊っ
てる姿はまるで「ミルク」か「HASS」か「ハンガリー」ですよ。って、考えな
がら観ていてちょっと自己嫌悪(苦笑)。

そうそう帝劇ミュージカルでは批難轟々の電飾ですが、こちらでも活用されて
ました。たぶんドットの大きさは帝劇の奴と同じかな?・・・上手に使うとこ
んなに見事に奥行きも透明感も出せるんだ。ふーん。電飾の上に更に映像を重
ねたり照明のスポットの当て方で上手く形を浮かび上がらせたりと、とても効
果的に使われていましたよ。

おーい、誰か有楽町からK氏を連れて来ーい、と本気で思いましたもの(^^;

あれは巨大な会場で遠くから見てこその美しさがある装置だと思いました。で
も、もっとドットが小さいのも同時に使っていたんだよね。そちらの方は普通
のモニターをちょっと荒くした感じ位でカクカクした動きが面白かったなぁ。

今回一番美味しかったこと。
後半のサブステージでのパフォーマンスはくづきたちの座席の目の前。
客席を煽る秋山くんと一緒に拳振り上げてキャッホーとしたのも楽しかった
けど、彼等と絡む光一王子のセクシー(笑)ダンスを間近で観られた事か
なぁー。
背が高く体格も良い秋山くんに抱かれて踊る光一君は「王子」ではなく
「姫」でした!




2004年05月02日(日)



 連休スタート!

えーと、只今2004年の5月1日。午前4時です。
会社で残業して始発待ちです。

今週はトータルで20時間程しか寝てない気がします。
ナチュラルハイ状態で変に気分が良い毎日でした。

片付けなくてはいけない仕事は全部やったので明日から連休です。
メールのお返事や掲示板へのレス、サイトの更新などやりたいと思っていますが

・・・まずは家に帰って寝ます。
寝不足で心臓がバクバク言ってるのよん。

2004年04月30日(金)



 

すんません。連休前の仕事の山で死にそうです。
エリザレポの続きとか掲示板のレスとかちょっと待っていてください。

でもこれだけは言わせて。

4/25の「エリザベート」マチネはくづき的には花丸をあげたい舞台でした。
地方公演もやっぱり行く事にしました!

2004年04月27日(火)



 タン・ビエットの唄/憎しみの銀トート

TSミュージカルファウンデーションの『タン・ビエットの唄』のマチネ公演に
行ってきました。チケットは公演が始まってから劇団へ直接TELで取った3階B
席(でも3階の最前列)。劇場が世田谷パブリックという中規模(700席
位?)なのでそんな席でも舞台はかなり近く、オペラグラスなんかいりませ
ん。
とりあえずサクッと。

お話はベトナム戦争時のベトナムが舞台。米軍に虐殺された村の生き残りの幼
い姉妹が解放戦線の兵士達5人に助けられ、激動の時代を未来を信じて生きて
いく物語。姉は国に残り過酷な運命と戦い、妹は米軍の残虐行為を世界に伝え
る為の使節団と共にヨーロッパに渡りそのまま亡命。・・・そして20年後、
再会を信じてベトナムに戻った妹が見たものは。

ベトナム戦争が舞台のミュージカルというと『ミス・サイゴン』が有名です。
あれはベトナムの少女と米軍兵の悲恋(・・・なのかなぁ?とツッコミたい部
分多数の話)で、こちらは米軍によって人生を狂わされた人々の物語です。

いやー、もうね、土居裕子さん最高っ!!!!
主人公姉妹の姉ティエン役なのですが、その存在感が凄いです。どこまでも優
しく、そして生きる力を感じさせる透明な歌声。彼女の声はこの作品の魂その
もののみたいな感じでした。
信念を持ったちょっとテンション高めのキャラって役柄は土居さんは上手い
なぁ。あんなお姉さん欲しいです。身体的な演技力と歌に込める演技力のバラ
ンスの良さでは本当に素晴らしい女優さんだなぁ、と改めて思いました。最後
のタオ役での姿は鼻血吹きそうな位に可愛かった!!!土居さん・・・おいく
つでしたっけ?(^^;

「私だけに」とか「魂の自由」とか土居さんで聞いてみたい。脳内変換してみ
るともの凄いシシィが観られそうなのよ。でも土居さんちびっ子だし
なぁ・・・石富さんの身体があればなぁ(苦笑)

妹役の愛華みれさんはやはり元宝塚トップだけあって美しいです。周りの男優
さんたちと比べた時の体格の良さがヨーロッパ帰りのフェイっぽくて良かった
かも。
歌は土居さんとのデュエットでは、ちとキツイところもありましたが(土居さ
ん手加減無しで歌ってるから)全体的には私は嫌いではありません。思い出の
中で幼いフェイと一緒にティエンに話し掛けるところとか良かったです(>m<。

畠中さんは解放戦線の戦士で今はしがないシクロ乗りのトアン。未来が見えな
い国の底辺で夢を忘れずに生きている人でした。軽さの中に影がある感じが良
いですね。

脚本的にはちょっと「?」とか思うところもあったのですが、観ている間は気
にならず最後では結構泣けてしまいました。
またここでも土居さんの声が良いんだよ〜。
世界を包みこむ女神様みたいでした。

『タン・ビエット』というのはベトナム語で『さよなら』という意味です。
この『さよなら』が普通に言える国、明日また変わらずに会える事、再会を当
たり前の事として思える国にしていこうという思いが伝わってくる舞台でし
た。
作品のシンボルデザインに「蓮の花」が使われていたのですが、あの泥の中か
ら長い眠りを超えて美しい花が咲くようにフェイとタオ、そして全ての人々の
未来に光がありますように、と祈らずにはいられません。

しかし、この作品を観て夏に『ミス・サイゴン』観るのは気分的にイヤ〜ンな
感じかも。

場内にお香の優しい甘い香りが漂っていたのも良い雰囲気でした(^^)

夜は帝劇で『フランツ&シシィ、御成婚150周年記念団体観劇』。
Kさん主催の観劇会&お食事会。
舞台の方は・・・すみません。
私この日の銀トートはダメでした。ホントごめん!

※以下は銀トート★LOVEの方は読まない方が良いと思われます。

初めて心底「トートが憎い」と思いました。
今までは「今日のトートの雰囲気は嫌だなぁ・・・こんな人に迎えに来られて
なんでシシィは付いていこうと思うんだろう?」と思ったことはありました。
金銀どちらのトートでも感じたことはあります。
けれど、今日の銀トートに関しては許されるなら胸ぐら掴んで殴り倒してやり
たい位に終演後に「憎悪」の感情が渦巻いてしまいました。

「『人間』を莫迦にすんなー!!!」ってね。

それが「死」なのか?

愛した女まで壊して喰いつくす事で満足するなら最初からそうしろよ!!!
箱詰めのお人形が欲しいだけって昔の陛下と同じじゃないか!

う〜、こんなに感情温度をあげさせる内野さんの演技力には感服しますが、そ
れとこれとは話が別。
トート=「死」は最初から全ての生き物に対して究極の切り札を持った存在で
す。
それをあえて使わずにシシィに愛されようと思ったならば、最後まで自分の決
めたルールに従え。「死」で彼女の心を満たすにしても、何故にそんなに汚く
て手際の悪いやり方しか出来ないの!?
あー、もー、銀トートってホントに頭悪いなぁ!!!
※上の話はあくまでも「トート」に対してです。内野さん御本人に対してでは
ないので怪しいウィルスメールなんて送ってきちゃダメよ。

浦井ルドルフの何か憑いてるんじゃないか!?と思うくらいのカッコ良さと歌
と演技の成長ぶりに救われた回でした。
一路シシィも銀トートにひっぱられて、最後まで彼女らしい魂の輝きを保て
なかったように感じちゃったしなぁ・・・ショボーン。

終演後の食事会であえて萌え話しかしなかったはそんな訳です。


2004年04月24日(土)



 口から・・・

口からスケッチ用紙を吐き出しそうです。
描いても描いても終わらないー。
リテイクばっかり来るー。
訳わからん企画も来るー。

睡眠時間が往復の電車の中だけっていうのは間違ってるわ!!!!

エリザのレビューの続きはちょこっとだけアップ・・・ってか次シーンの
「ママどこなの?」「魂の自由」「マダム・ヴォルフ」だけ追加しました。
続きは明日か明後日には・・・。

こんな状態でも土曜には「タン・ビエットの唄」と「エリザベート」の
梯子観劇します。寝ない・・・でいけるだろう!多分。・・・きっと。
土居さんと畠中さんの共演を見るのは年々ぶりだろう?

ああ、TOP用に『私が踊る時』をイメージしたイラストも今描いてます。
その分寝ればいいと思いつつ、描きたいんだから仕方ない。
仕事じゃなければ体力はまだ残ってるんだね。

2004年04月23日(金)



 鬼が笑う話

少し前に劇団★新感線の年末公演の追加キャストが発表になりました。
既に発表されていた中川晃教くん、上川隆也さんの他には「高橋由美子 杏子
大塚ちひろ 橋本じゅん 植本潤 吉野圭吾 泉見洋平 粟根まこと 秋山菜津子
高田聖子 池田成志 江守徹」(敬称略です)の皆さんが参加です。

うおっ!吉野さんと泉見くんがメイン扱いで入ってます!!!
レミゼの高橋ファンテの回を演出のいのうえさんは観に行っていたそうなの
で、その時にアンジョとマリウスをスカウト!?吉野さんなんかは新感線風の
デタラメ和風衣装は似合いそうだよねぇ。
ダンスや殺陣も綺麗に見せてくれそうだし。

ちひろちゃんも出るんだなぁ。江守さんか・・・濃そうだなぁ。でも、古田さ
んは出ないんだ。ショボン。
他にアンサンブルさんも東宝の舞台でおなじみの皆さんが出たりすると更に嬉
しい訳ですが。

東宝の『SHIROH』公式サイト
にも新しいチラシデザインが載ってます。

ムハ〜、前の中川くん&上川さんの顔入りの東宝的デザインのやつから「いか
にも新感線のチラシ」って感じになりましたねー。ギターのネックを組み合わ
せた十字架のデザインがGood!
早く衣装つけたバージョンも出ないかなぁ。野波さんの写真だと尚良しよー。

ということで、鬼が笑うギリギリの時期ですが年末に『SHIROH』の団体観劇を
やります。やっちまいます!
日時は12/25(土)の昼公演。A席で予定しています。(SS席は団体枠の扱いな
いんだって。既に楽前付近の公演の団体枠はほとんど埋まってるそうです。皆
さん素早いですね〜)
「クリスマスに『神の子、シロー』に会いに行こう!」がテーマです。
興味を持たれた方はくづき宛に御連絡くださいまし。

TSミュージカルの『タン・ビエットの唄』観に行きたーい。ニフのシアター
フォーラムの舞台写真を観たら激しく行かねば!気分になりました。週末に当
日券でフラ〜と行こうかなぁ。
シアターフォーラムと言えば先日の「菊田一夫演劇賞」での受賞者の皆さんの
コメントが全文掲載されましたね。動画も楽しみ〜。

エリザの4/17レビューの続きは23日深夜に更新予定です。しばしお待ちを。

2004年04月21日(水)
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