QP-Days
くづき



 全てはそこへ還る

この日記を書いているのは13日の早朝です。
12日の深夜に『大阪「エリザベート」〜燃え尽きてきましょう〜』ツアーから
帰ってきました。

前楽の銀トート楽をみて
「明日の大楽はもう見なくていいや」
と思うくらいに満足でした。楽しかった。
マチネの金トート版にイマイチ不満があって、もう一度あれを観て終わりになって
しまうなら、今日の銀トート版で最後にしていいかも・・・と思いました。
自分の中のこの感覚が塗り替えられることがあるのかなぁ?とちょっと恐かったのです。


で、一夜明けて朝のうちに昨日のレポを簡単にまとめなきゃとメモ書きをして
いたら、それだけで泣きがはいってる自分。
・・・バカ?

で、大楽を観ました。

そこに「神」が舞い降りているかのような舞台がありました。
今までにも「今日は最高!」って思ったことはあったけどそういうレベルでは
なく、全てが完璧に作り上げられ、磨き上げられた世界がありました。

繊細な細工で様々な人の手を渡って造り上げられた見事な工芸品、美術品を
見るような感覚。いつまでも観ていたいと思う輝きがそこにありました。

今までこの舞台を追い掛けてきて良かった。
もし「お前はもう二度とこの舞台を観てはいけません」と言われても、今なら
「それでもいいです」って心から答えちゃいそうな舞台でした。

詳細レポは今から書きます。
冬コミの新刊にも入ります。というよりそれだけの本になっちゃうかもしれん。

とにかく満足。
今はそれだけ。

あ、高嶋ルキーニ!先代マダム.ヴォルフとの御婚約おめでとうございます!

2004年12月12日(日)



 笑うか、怒るか、心配するか

朝の通勤中に電車の中で立ったままいねむり。
そのせいかとても不思議な夢を見ました。

内野さんが「CATS」に出てる夢です。あれはマンカストラップだったか・・・?
「わぁー内野さん何でも出来るんだなぁ。今度は四季に客演かぁー」と納得して
いる夢の中のくづき。(いや、変だろう!?内野さんが四季だぞ??)
そしてフト横を見るとオールド・デュトロノミーが。
しかし、その顔は・・・猫メイクしててもわかったその顔は・・・

「松本幸四郎」 でした。

なんでっ!?なんでなの???
これでパチっと目が覚めました。
・・・疲れてるんだな、私。


年明けの1/29から公開の映画版『オペラ座の怪人』。
これの「@ぴあ スペシャル試写会」への応募を会社の某ちゃんにも頼んでみた時のこと。

某ちゃん「映画やるんですよねー。楽しみですねー」
くづき「オペラシティでの試写会は井上君も来て歌うんだって」
某ちゃん「凄いですねー。映画はロンドンで観た舞台と一緒ですよね?」
くづき「そーだよ。あの舞台を完全映画化なのさー。予告もイイ感じよ!」

某ちゃん「そうだ、来年の劇団四季のもチケット取ってもらったじゃないですかぁ」
くづき「ああ、あっちも楽しみだねー」

某ちゃん
「劇団四季のはロンドンで観たのとは ち が う や つ なんですよね?」

・・・今、何て言ったー!?

某ちゃん
「え?だって広告で『劇団四季の』ってわざわざつけてるから違うのかと・・・?」

絶句しました。
「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」
あのおなじみのキャッチコピーがまさかそういう意味で取られているとは!

更に追い討ちをかける某ちゃん。
「アンドリュー・ロイド=ウェバーってまだ生きてるんですか!?
 ずっと昔の人だと思ってた!!!」

ガ━(;゚Д゚)━ン!!!!!

某ちゃんは「オペラ座の怪人」はモノクロ映画版もパロディ映画も見た事が
あるし、ロンドンで一緒に観た時には
「ファントムがあんなデブ親爺なのに泣かされたのが悔しいーッ!」
って言っていた位だ。
今年の宝塚の「ファントム」も観てる。
ミュージカルそのものも国内のも来日のも年に何本か観てる。

にもかかわらずコレだ。
某ちゃんのボケぶりを笑うべきか、巨額の投資をしているであろう劇団四季の
広告戦略に疑問を覚えるべきか・・・ちょっと困った昼下がり。

今度の映画も中途半端にヒットするとこんな微妙な会話があちこちで交わされる
ようになる・・・のかなぁ?
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

※ロイド・ウェバー卿生存については昔の映画版が作られた年代とゴッチャに
なっていたのと、サラ・ブライトマンとの関係がリアルファントムっぽいと
だけ記憶していて、凄い年の差カップルで彼は先に逝っちゃったものと思って
いたらしい。
これも物凄い勘違いっぷりだなぁと思う。この前本人来日もしたのに・・・。

でも、これはこれで悪いことじゃない。
彼女にとっては『オペラ座の怪人』はいろいろな形に転用されている優れた素材
としての認識の方が強かったって事だし。
『オペラ座の怪人』=ミュージカルしか知りません。とか金田一少年版しか
知りません。とかよりは遥かにまともな感覚ではあるよね。

しかしこのまま何も知らない状態で四季版観せてたら、どーなったかなぁ。
『ウギャー!まんま一緒じゃないですかっ!!!』って喜んだかなぁ。


12/25の『SHIROH』チケットは譲渡先が決まりました。
ありがとうございました。

明日から梅コマ3連戦行ってきます。
これでまたしばらくは東宝版も見納めです(ToT)
燃え尽きてきます。

そして前回行き損ねた芦屋のパイの店『カロル』でレモンパイ&アップルパイを
必ず買って帰ってくるさー。
ここのパイは最高に美味なのですよ。

2004年12月10日(金)



 脳のパラドックス

※今日の日記も先日の「骨」話と同じで、苦手な人は要注意。

人間の頭の中には脳が入ってます。
脳は全身に張り巡らせた末梢神経の情報を統合し、脳に伝達された様々な知覚を
身体に認識させる訳なんですが、脳自身はたとえ切られても痛みを感じないという
矛盾があります。

でもさー、頭痛がするときに「あ、脳が痛いよ」って思う時あるよね。

皮膚と骨の間がズキズキするとか、なんとなくクラクラするとかでなくて頭蓋骨を
脳が押してるような感覚で鈍い痛みがある時。
ホントはその辺の血管だか神経だかの感覚なんだけど、気分的には「私の脳・・・
腫れてるのか?」って思っちゃう。
押されてる圧迫感ではなくて、押し返してる感じ。

今がまさにその感じ。
腰を痛めたのがまだ直りきらないので、そこから肩コリが悪化してそのまま首や
頭までもが痛いのよ。疲れ過ぎると言語機能もおかしくなってくるし。
うーん、脳の血管が詰まりかけているのかなぁ。
こっちも病院で診察してもらった方がいいのかのぅ。
仕事はパンパンに詰まってるし、原稿もやらないといかんし。
年内はずっとこんな感じかなぁ。ウゲー。

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くづきの「エリザベート」考は只今迷宮回路へ突入中なので、怪しいメールを
受け取られた方はスル〜してやってくださいまし(笑)。

そういうのを考えるのも脳なんだよね。
脳って凄いなー。
・・・って小学生の作文かよっ!

東京フォーラムで再び公開中の「人体の不思議」展は全身血管モデルが見たい
ので、会期中に足を運ぶ予定です。甘栗みたいな脳標本にもまた触ってくるかー。

紹介して下さったTさんありがとうございますm(_ _)m

2004年12月09日(木)



 世間はクリスマス

今日は久々にバ○ンダイ本社へ行って来ました。
入り口のプリモプエルもクリスマス仕様で可愛い赤いコートと帽子を作ってもらってた!
可愛いっ!



受付ロビーのツリーに付いてる玩具のセレクトが変にマニアックで良かったです。(笑)
今日はいろいろ怪しいものを見てしまったのですが・・・来年も日曜の朝は凄いことに
なりそうです。
年明け位から始まる番宣でお茶の間に衝撃が奔ることは間違いなし。
いやいや・・・凄いよ。ホント。あんなん放送していいのかなぁ。

少し前にバ○ダイミュージカルの「セーラームーン」にも御招待で出掛けました。
普段の公演ではなくファン向けのイベント物だったのですが、そこで歴代のキャストで
初代セーラームーンのANZAさんと3代前のタキシード仮面だった浦井くんの
話題が出てビックリ。
いきなり司会の人が「『ミス・サイゴン』とか『エリザベート』とかの大きい
舞台で活躍してますねー」って言い出すんだもん。

そうねー。
そう思うと今のセラムンミュージカルからも未来のスターで出るかもねー。


東宝エリザベートをちゃんと理解する為にはニーチェを読み直すのが良いのかも・・・と
今さら思いました。
「東宝版はそんなに深くないってー、考え過ぎ」って思いつつ回を重ねるごとに
『永劫回帰 』という単語が頭にチラつくのも事実。
Der Todは「死」であり死「神」ではないのだ、と頭の中でシグナルが点滅してる感じ。
大阪公演での一路エリザの辿る軌跡の描き方が見事に美しいのですよ。

哲学の授業で思想っていう形のないものをあれこれ弄って、検証して「真理」に
近付こうとする過程を楽しむのと同じような感覚であのミュージカルを私は観て
いるのかもなぁ。
絶対正解の出ないクイズやパズルみたいなものだね。

今週の土曜日NHKの「土曜スタジオパーク」は『大化改新』特集ですね。
ゲストは鎌足役の岡田くんだけど、山口さんの撮影中の映像も出るかな。
出たらいいな。
プレマップの予告編を見ると本編は期待できそう。面白そう。
入鹿がスンゲー悪っ!って面構えで良いですな。
山背大兄皇子は天然ボンボンなのかなぁ。
「われら凡俗にはわからぬ話じゃー」ですか。

2004年12月08日(水)



 『SHIROH』とか『レミ』とか

12月の帝国劇場公演の『SHIROH』がいよいよ開幕です。
劇団★新感線が本格的なミュージカルに初挑戦!でキャストと合わせて
話題ですが、初日の感想は上々のようですね。
劇団★新感線は公演が進むに連れて怒濤の変更が常、なので月末に観に
行くのが楽しみです。

で、ここでチケット譲渡のお知らせ。
団体観劇用に確保してあったチケットに1席余りが出ました。
↓のチケットを御希望の方は御連絡下さい。宜しくお願い致します。

 ★『SHIROH』12月25日(土)13時開演
      A席(2階G列上手サブセンター) ¥8500-★

受け渡しは当日、また郵送で。詳細はメールにて御連絡致します。
  

読売新聞の『レ・ミゼラブル』広告。
見開きカラーでドーンッ!って感じですねー。
今回はメイン協賛が読売新聞(@創刊130年記念)だからこの広告なのね。
やけにポイント数が大きい文字が飛び交うデザインはどうかと思うけど(^^:、
舞台の各場面をコラージュしたいつもの東宝デザインもどうかと思うけど、
それでも新聞を開いた途端に顔がにやけまくりでした。(笑)
只今全国ツアー中のレミコンには行けないので春からの本公演が楽しみ
なんですよね。
早く3月来ーい。

博多座のサイトに来年の公演ラインナップページがオープンしてました。
そこの『モーツァルト!』のところにWヴォルフの写真が入っているのですが
これがなんと!井上ヴォルフのヴィジュアルが随分変ってます。
金髪ドレッドからチョコレートブラウンの細かい束感のある髪になって前髪も下ろしてる。
なんか女の子っぽさというか見た目繊細芸術系に拍車かかってますな。
これで前回の帝劇後期みたいな「黒ヴォルフ」だとかなりイイかも。

対する中川くんも髪の色は同じチョコブラウン。スタイルは前回に近いまま
なんだけど、表情が大人っぽくなりましたねー。
舞台でのイメージも変るかな?

帝劇公演の詳細はまだですか・・・そうですか・・・

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

新しく入社してきた子が微妙に気に触る。
まだ会社に慣れてなくて、失敗とかしたくないのかもしれないけれど、一々
「知らなかったんですぅ〜」とか「そうなんですかぁ〜?」とか先に予防線を
張りながらしゃべるのはやめてくれ・・・何も怒られる訳じゃないんだからさ。
知らないとか判らないとか、今の時点じゃ当たり前なんだし。
ああ、まずはゴミ当番はちゃんとやってねん。

今度退職するSちゃんは私は嫌いじゃなかったんだけどなぁ。
皆はあまり好きじゃなかったみたいだけど、端から見てると彼女の速度と
皆の速度が合ってないだけだと思うんだよね。
無理に合わせる必要はないけど、最初の時点でもう少しゆとりを持って付合う
べきだったんじゃないのかなぁ。
こう言うと「くづきさんは彼女の事を知らないからそんな事言えるんです」って
言われちゃうけどね。
そういう君らも相手の何を知ってるって言うんだろう。

2004年12月07日(火)



 「キャメロット」

諦めていたエリザベートの内野楽に行けることになりました!
27日で見納めだと思っていたら凄く嬉しい!!!
Mさーん、ありがとう。大阪で何かおごらせて下さい(^^)

少し前のNHKで放送されたJ・F・ケネディとケネディ一族に関する番組で
取り上げられていたミュージカル「キャメロット」のDVDを見る。
レンタルで借りてきてそのまま返却日が来てしまったので慌てて深夜に
見る(笑)。

物語はアーサー王伝説を元にした物で豪華な衣装と大掛かりなセットが
売りの60年代末期に製作された大作ミュージカル斜陽期の映画です。

んー、王妃グエナヴィアと騎士ランスロットの禁じられた恋が元でアーサー王の
理想郷と円卓の騎士の和が綻び、崩壊してしまうという歴史ロマンな訳ですが、
ちょっと脚本が弱い。
グエナヴィアとランスロットの恋があまりロマンチックに見えない。
つーかグエナヴィアが私には全然魅力的に思えなかったのよ。
綺麗な女優さんではあるけれどなんか生気がないっつーか。
豪華な衣装を着てても妙に貧乏臭いっていうか。
なので正直彼女の為に王国が壊れていくのが理不尽過ぎて許せないものが・・・

ランスロットも後半は良かったけど、登場シーンでのお城で自己紹介の歌を
歌うシーンの痛々しさが最後まで見てて尾を引いてしまったわ。
これぞミュージカル!って感じの「さあ、今から歌っちゃうよ〜」的演出は
今の感覚ではむず痒くなるものがありますね(^^;
思いきりカメラ目線で歌われると思わず画面から目をそらしちゃいます。

アーサー王を演じたリチャード・ハリス(@ダンブルドア校長)は素晴らしい。
彼が出てくるとなんか和むし、不思議なカリスマ性を感じさせるアーサー王
でした。
奥さんを取られてるにも関わらず、全てを受け入れて王国を平和に導こうと
する姿にちょっと泣けた。
ラストで自分の理想と志を継ぐ者が現れた時の喜びと哀しみをたたえた瞳が
印象的。
「アーサー王伝説」っていうとエクスカリバーとか聖杯探索だとかの冒険物の
イメージとこの映画でも取り上げられている宮廷ロマンスな香りが印象強い
かと思いますが、この映画の前半の退屈する程の平和でマッターリとした
「理想郷キャメロット」の暮らしの方が私には魅力的でした。


ミュージカルなんだけど「♪キャメロ〜ット〜」と歌うテーマ曲位しか印象に
残ってないや。
シーンごとに変わる衣装や美術はとても美しいのでファンタジー系が好きな
人にはそういう点ではオススメ。
前半ラストで円卓に騎士達が集合するシーンは直前のアーサー王の苦悩との
相乗効果でとても神聖なシーンに見えて、なおかつカッコ良いです。
オリジナルの舞台版ではここで1幕終わりなんだよね。ここだけ観たいかも。

2004年12月06日(月)



 「ラブ・レターズ」

昨日12/4のPARCO劇場で「ラブ・レターズ」を観劇。
一組の男女の子供時代から老年に至る50年余りの時間に交わされた手紙のや
りとりで構成された朗読劇。二つの椅子と間に置かれた小さなテーブル。
シンプルな舞台です。

無邪気な子供時代の「お手紙」から思春期の「秘密の手紙」、お互いがそれぞ
れの道を歩み始めてからの「挨拶状」。一言で済んでしまうものもあれば、便
箋何枚にも綴られたもの、形式的なもの、誰にも言えない思いを綴ったもの、
様々な内容の手紙のやりとりでアンディとメリッサの人生が語られて行きます。

今回の真面目青年アンディは井上芳雄くん。破天荒なお嬢様メリッサは中越典
子さん。(くづきはこの作品は2回目です。以前に見た時は佐々木蔵之助さん
と中嶋朋子さんでした。)
お二人がまだ若い事もあり、中年以降のやりとりはなかなか難しい印象もあっ
たのですが、その分思春期の瑞々しいやりとりは微笑ましく二人と一緒に学生
生活を送っているような気分にもさせられました。

手紙を通じて非常に身近な存在の二人が、実際にデートしてみるとそれぞれが
「手紙の中の貴方」を探してしまう下りは今のネット文化にも通じるところが
あって面白かったなぁ。(前回はあまりそういう面では気にならなかった部分
なのですが)

自分の生活を築いたアンディを「読む」井上君はいつもよりかなり年上を演じ
る訳で、椅子に座ったままとはいえ姿勢での雰囲気づくりや声のトーンでの印
象を変えるなど演技の工夫が見えてなかなか健闘してました。ま、それでもか
なり若いアンディなんですが。
最後の方は父親の手紙をみつけて読んでる息子みたいに見えなくもなかったり(^^;

あと、一つ気になったのが相手が手紙を読んでるシーンでの表情。
メリッサが手紙を読んでる時というのは実はアンディが読んでいる時なはず。
井上君はどちらかと言うと自分が読んでる時=メリッサに書いている時ってイ
メージでした。反対にメリッサが読んでる時=彼女が自分宛に書いてるシー
ンって感じで待ちの姿勢っぽいのです。

この違いは小さいようで結構大きい。

なので、メリッサの手紙シーンでも表情にもう少し喜怒哀楽があってもいいか
なーと。中越メリッサはアンディの手紙でちょっと笑ったり、ムッとしたり手
元の手紙を読んでいるような表情を結構見せていたんです。井上アンディは自
分の気持ちを告げるのは好きだけど、相手の気持ちに鈍感な奴...って解釈
からなんでしょうか?

メリッサの中越さんも少女らしさを失わないフワフワした印象で愛らしかった
です。アンディしか頼れる人がいなくなってからの彼女の笑顔と彼を求める必
死さが良かったけど、もう一歩踏み込んだ感じも欲しかったかなぁ。

前回見た時とラストと演出がちょっと違っていました。
だんだん暗くなる照明の下で最後の、そして本当の「ラブ・レター」を読むア
ンディにメリッサが話し掛けるシーン。彼の一言一言に反応してアンディの方
を何度も見るメリッサ。手を伸ばせばすぐに届く距離の二人。
もし二人の長年のやりとりが「手紙」という形ではなく、実際に会って触れあ
う事で成り立つ関係だったならもっと伝えられる事があったはずなのにね、と
もどかしさを感じずにいられませんでした。

以前の演出では最後の最後。
暗転する直前までメリッサはアンディの方を見なかったんです。最後のただ一
言を告げる瞬間に初めてアンディを見て泣きながら、それでも笑顔であの一言
を言うんですよ。個人的にはこっちのバージョンが好きかな。でも、今回の二
人には今回のラストの方が良いような気もするなぁ。

カーテンコールでは二人並んで挨拶。退場する時には井上君が腕を出してエス
コート。ああ、なんか可愛いぞ。今までより短かめの髪で明るい茶色にした井
上くんはビジュアル的にはかなり素敵度アップでございました。1幕の学生風
のセーターと2幕のスーツと対照的な衣装も良し。
中越さんはボリュームのある感じで後ろにまとめた髪で1幕は白、2幕は黒で
サイドにブルーの下布が見える2枚仕立てのワンピースドレス。こちらも可愛
らしかったです。

何年後かにまた井上アンディで見たいかなー。

久しぶりに実家に帰ってみたら柴子の「いつか」ちゃんがビックリする位に
巨大化。
体重も8.8kg。顔も随分柴犬らしくなってました。エヘヘ、可愛いのう〜。

NHK大河「新選組!」もいよいよ来週で最終回。
最後の大物、有馬役で登場の古田さんの演技がスゲー良かった。シリアスな演
技で通す古田さんって初めて見たかも?渋い。渋すぎるよっ!!!

東宝エリザベートの2004年版CDが発売される事になったのは非常に嬉しいです。
ホントに嬉しい。
でもなんですか!?あの曲の割り振りはっ!?
金トート、銀トートをまんべんなく売りたい気持ちは判る。
が!あんな中途半端な選曲で1枚ずつ売る方式はヤメテ〜。
そんな事しなくてもちゃんと買うよー。
今回は特典もないんでしょ?東宝式の販売戦略は納得いかないことばかり。
せめて今回こそは両方買ったら全曲の歌詞が判るようになっていますようにっ!

発売日は12/11だそうです。
ウィーン版も新しい2004年版(ハイライト盤じゃないやつね)が出たのよね。
こっちもそろそろどっかに輸入されてこないかなぁ。

2004年12月05日(日)
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