読書記録

2025年02月27日(木) 教誨 / 柚月 裕子

 

 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。
響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。
事件当時、「毒親」「ネグレクト」と散々に報じられた響子と、香純の記憶する響子は、重なり合わない。
香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。


事件の根底にあるのは
家庭を支えない父・夫・社会のいじめ

哀しい物語ではあるが、やはり一番の犠牲は幼くして死んでいった二人の子供だ
















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