外気温20℃の朝。小雨が降っていたがやがて本降りとなる。
雨風ともに強くなりまるで春の嵐のようであった。
関東では気温が急降下し雪が降っていたようである。
昨日との温度差が18℃とは驚くばかりだった。
高知県西部も明日から気温が下がり始め寒の戻りとなりそうだ。
幸い雪の心配は無さそうだが明日は大雨の予報である。
荒れる日もあれば穏やかな日もある。それも春の兆しなのだろう。
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心配していた義父は腕の腫れが治まり熱も平熱になっていた。
今日は少し動けそうだと云うので何と安堵したことだろうか。
けれども一気に仕事をさす訳にもいかずはらはらとするばかり。
あれもこれもと気が急いていたのか少し苛立っているようだった。
口調も荒くちょっとしたことで機嫌を損ね雷を落とす。
それが少なからずストレスになったのか胃がしくしくと痛んでいた。
義父の入院からこっち私も同僚もどれ程苦労したことだろうか。
一番辛かったのはもちろん義父だが高慢であってはならない。
労う気持ち思い遣る気持ちが大切なのではないだろうか。
パワハラとも思える言動が多くすっかり気が滅入っていた。
けれどもそれが義父の持って生まれた性分なのだろう。
誰が何と云おうと「社長」でありお山の大将なのである。
今日の苛立ちが尾を引かないように願うばかりであった。
そうして必要以上に無理をさせないことである。
どうかどうかもうこれ以上悪いことが起こりませんように。
お昼休憩も無かったのでぐったりと気疲れして帰路に就いた。
今日はまだ序の口である。明日はもっと忙しくなるだろう。
三人で力を合わせて荒海を乗り越えて行かねばならない。
義父に母の夢を見たことを話したら
「そうか、やっぱ近くにおるがじゃな」と頷いていた。
おそらく母は一部始終を見ているのだろう。
そうして少しでも良い方向に向かうように仕向けてくれている。
「ありがとうね母さん、明日も一緒に頑張ろうね」
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