ピーンポーン ピーンポーン
「はいはいー」
ガチャ
「あれ、キリトどーしたの」 「とりあえず上がらせろ」 「え!?」 「コレやるから」 「何これ?」 「おみやげ」 「中身は?」 「自分で見ろよ(笑)」 「すいませんねー(笑)」
ごそごそ。
「あー、アイス!」
○○アイス○○
立秋っつってもまだ残暑厳しい日本の夏。 毎晩毎晩寝苦しい夜が続きます。
「ったくいつまでこんな暑い日が続くんだっつーの」 「アータ夏嫌いだもんねー」 「早く冬になれって話だ。なぁ?」 「いや、俺は夏嫌いじゃないし(笑)」
そんな寝苦しい夜に、突然現れたキリト。 部屋に上がるなり、ソファに座ってくつろいでます。
「飲み物、コーヒーでよかった?」 「つーかオマエいつもコーヒーじゃん」 「あー、そーっすね」
いつものアイスコーヒーを出して、とりあえず俺もキリトの隣に腰掛ける。 ギシリ、とソファが鳴いた。
「そういやオマエ、俺のお土産は」 「あ、溶けると思って冷蔵庫」 「今食おうぜ、今」 「…アータ自分が食いたかっただけなんじゃないの?」 「いいから早く持ってこいっつーの」 「あだっ!」
手刀喰らわされちゃあ、逆らうことだって出来ません。
「はい」
キリトが買って来たのは、ガリガリくんのソーダとコーラ。 …ちゃっかり2本入ってる。
「どっち食べる?」 「ソーダ」
あ、ちょっとソーダ食べたかった。なんてな。
「当たるといいねー」 「…こんなン当たるワケねーだろ」
びりびりと袋を破って、アイスを取り出して、口に含む。
「おいしい!」 「んー」
なぜかそれ以上の会話はなくて、黙々とアイスを食べる2人。 何だよ、何かキマズイじゃんか。 口の中にはウソクサイコーラの味が広がっていった。
「あ」 「え?」 「当たった」 ほれ、と当たった棒を俺の前に突き出す。 「あ、ホントだ。すげー。初めてアタリ見た!」 「…やる」 「え?マジ?もう1本もらえるじゃん」 「ぶッ」 「え?何?」 「いや、オマエらしくていいと思うけど…」 な、何笑いこらえてるんだよ!! 「あー、すいませんねー、食い意地はってて…」 「ごめんって」 「べつにー…気にしてないけど」 「ほんとかよ」 「ほんとに」 「…ウソつけ」
ちゅ、
「…ソーダの味する」 「俺はコーラだった」
「やっぱ当たったんだからもう1本もらってくるべきだよね」
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わけわからん凹撃沈凹 ケンカ→仲直りのキッカケになるのがアイスだったらよかったのかも… そのうち絶対書き直す。なんじゃこりゃ。
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