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これがオレの物語 君の心 失っても 隠せない
二人 河のほとりを歩く 人波に押されて はぐれないように強く 指と指からませて 見上げれば涙で滲んだ 夏の夜空に花火
夏の夜空に花火
(花火 / 浜田 省吾)
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まさか、浴衣姿で現れるなんて 思わなかったものだから、 何も考えずに、いつものくたびれた ジーンズを穿いてきたよ。
どう、似合う?
・・・なんて言いながら、 クルっと回っておどけたりして・・・
あの〜その〜・・・ホント、こんな時、 なんて言ったらいいのかな??
こんなの、ホントは好きでしょ?
ん?浴衣を着てきてくれたことがか? ア、アホ!な、何言うてんねんな・・・。
・・・まぁ、嬉しかったけどさ(・・・Thank You)
夏の夜空にいっぱいに花びらを広げるみたいに 鮮やかな色彩で見る者の心を癒す 花火を見上げながら
バンドなくなっちゃった。 仕事もけっこう大変で・・・。 あ、いや、そんなこと、 今日みたいな日は、どうでもいいことか・・・
ううん、お疲れさま。 よく頑張りました。今も頑張ってるし。 そして、また頑張ればええやん? 何度も、何度でも・・・。 きっと、いいことあるって、そのうち。
・・・そうやな・・・そうやんな、きっと。
二人見上げた夜空に打ち上がった、 ド〜ン!と鳴る花火の音にかき消されたものは、 昨日の悔しさや悲しさ。 一生懸命堪えている思い。
そう言えば、久しぶりに見た。 夏の夜に打ち上がる花火と それを見に集まった人混みと 無邪気にはしゃぐ、肩越しの笑顔を――――。
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