落ちる - 2004年07月08日(木) ドンちゃんと寝てから、私は彼にのめりこんだと言っていい。 それまでは、どうにかして理性で事を阻止しようとしていた。 ドンちゃんを年上の男性として慕っていたし、なによりも人間的に好きだった。 関係を持つことによって、彼を失いたくない。 男女関係になるということは、二人の親密度がより増すと共に 別れへのスタートボタンを押すことになる。 「ミーが抱いてというまで、俺は待つよ。」 拒絶する私に彼は真面目に言った。 「でも、本当は今すぐめちゃくちゃにして、早く俺の女にしてしまいたい。」 それからだ。 私は彼に抱かれるとはどんな感じだろうと、明確に意識し始めた。 夜な夜なベッドの中で切ないため息をついた。 馬鹿なことに、あの言葉によって何かのスイッチが入ってしまったのだ。 ある夜、酒に酔った私はドンちゃんに電話をした。 「悶々としてたんだろ?ミーは疲れてる。いいじゃないか、このままで。 そしたら俺たち一生の友達になれると思う。セックスじゃないんだよ。」 彼は私の心を見透かしていた。 でも、言外では喉から手が出るほど私を欲しがっているのが分かった。 そんな彼の気持ちが嬉しく、切なかった。 ドンちゃん…。私、あなたに抱かれたい。 私は彼の手に落ちたのだ。 -
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