catch A wave
6+9hz
MAIL
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2007年03月13日(火) ■ |
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寝顔。 |
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「熱に魘されてはいるけれど、 目覚める度に隣で添い寝するアタシをみつけて、 安心したかのようににこっと笑って、 そしてまた眠る、を繰り返しているよ。」
我が子がインフルエンザにかかって、 寝込んでいるという友達にメールをしたら、 そんな返事が返ってきて、 やはり、母は強しというか、 母親というのは特別な存在なんだなと思った。
そんなことを思いながら風呂から上がると、 彼がベッドですやすやと眠っていた。
眠る彼の横でテレビに夢中になっていると、 彼はその間、何度か目を覚まし、 そして必ずあたしを見て、確認してから、 また眠りに落ちるという行為を繰り返していた。
何度目かの時にむにゃむにゃしながら、 あたしの傍にすり寄ってきて、 寝ぼけ声を出しながらまた眠りに落ちた。
「これじゃ友達んとこの末娘と大差ないな。 あたしはアンタのお母さんかいな。」
思わず独りごちて、笑いがこぼれる。
眠る彼のおでこにキスをして、 頭を抱え込む体制をキープしながら、 そのままテレビを見続けた。
あたしは決まって目が覚めると彼の姿を探すから。 傍にいないと子どもみたいに泣いて、 彼の名前を呼び、彼のことをいつも困らせるから。
彼がそんなことするはずないことくらい分かっているけれど、 ちゃんといつも傍に居るよ、と、 目が覚めても隣に居るからさみしくないよ、と、 そんな気持ちを込めつつ、時折そっと寝顔を眺めた。
眠り姫を守るのも、目覚めさせるのも、王子様の役目。
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