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冬子 MAIL
21歳。都内在住、大学4年。東洋史専攻。
ゲームと読書を趣味としている。
ひっそりと小説を書いたりするのも好きらしい。


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会えない時間

2004年09月22日(水)

彼は働いていて、私は学生。
去年までは彼も学生をしていたけれど、そのとき、私たちはそんな関係ではなかった。
だから、一週間に一度、多くても二度が、私たちの逢瀬の回数。
それが多いか少ないかはわからないけれど、私たちにはその時間しかないからしょうがない。

祝日である明日、会う約束をした。
そして、それ以降、およそ二週間、予定が合わないので会えないだろうという結論に達した。
原因は私。どうしても土日に欠席できない合宿があるから。
しょうがないと言ってくれるけれども、私はなんだか悲しくて、結局泣いた。
彼は、長く私と会えないからといって他に目移りするような人ではない。
私だって、今は彼以外を求めてなどいない。

ただ、会えないのが悲しい。

これ以降、しばらく私のサークルの演奏会が終わるまで、ゆっくり会える週末はそうないだろうと二人で予想していた。
けれど、今日同学年で10月の予定を話したところ、だいたい日曜日は練習が入らないみたいで、それはほっとした。

二週間以上会わないなんて想像がつかない。
想像しただけで泣けてしまう。

おそらく、明日も人目を忍んで、私は泣くのだろう。
彼は、さびしいという理由で私が泣くことが最初はずいぶん戸惑っていたようだが、最近はだいぶ慣れたらしい。
私自身、自分が、さびしいという理由で泣くなど、想像がつかなかった。

明日はゆっくりと過ごそう。
夜は、一人だったらさびしくて泣きそうだけど、でも大丈夫。
明日の夜は、うちで友達の誕生日飲みをするから。
二週間くらい、なんとか誤魔化せる。
この機会に卒論をしっかり進めればいい。

でも、やっぱりさびしい。
自分が、こんなに不都合な人間だなんて、思わなかった。

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