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■死者は黄泉が得る |
■ 2004年10月07日(木) |
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死者は黄泉が得る/西澤保彦/講談社文庫
うーん、おもしろかった。 と本を閉じる瞬間が好きで、でもとても残念だ。 あーあ、終わっちゃったと思える本が、私にとってのいい本なのだと思う。
基本的に、私が本を読むのは、学問のためなのが2%くらいで、残りの98%は全て娯楽だ。 本はおもしろくてなんぼ。 勉強になる? そんなのは別にどっちでもいいです(笑)。 おもしろさにもいろいろあって、萌え〜となれるのがいいときや、感動で号泣できるのがいいときもあるが、なんといっても私が好きなのは「どんでんがえし」。 ミステリを読むときも、この要素があるかないかでその評価はかなりかわるんじゃないかな。 そういう意味では、西澤保彦のこのての話は最高だ。 またまた常識ではありえないことを常識として、それでも不可解な謎を解き、最後にはしっかりとどんでんがえしが残されている。 どんでんがえる(こう言うとなんか変だな)のも、「おいおい、そりゃないだろっ!?」ではなく、「うわぁ、そうくるかー!」なのがよい。 だからこの話もおもしろかった。
あらすじはめんどくさいので省略。 人格転移を読みたいなと思って書店に行ったのだが、残念ながらおいてなかったのでまた今度。 次は久々に恩田陸にいってみよー。
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