君を想うとき + イラク支援に尽力し、自らイラクで武装勢力に拘束された過去を持つ 高遠菜穂子さんの講演会。 冷静に語るその口調。 悲惨な動画を淡々見せていくその姿勢。 イラク支援のために奔走するその熱意。 最初はね、聞いていてとっても無機質な感じがしたんです。 本当に冷静だし、死体の映像をボコボコ見せる。 えーえーえーなんかコワイよ? そんな感じ。 でもね、違いました。 2時間お話聞いて、最後の質疑応答の時。 彼女はこらえきれなくなった涙を、あらっぽく手でぬぐいながら、 すいません、すいませんと何度もあやまって答えていました。 『わたしは戦争体験者にもっと話してほしいと思っていました。 でも、自分が戦争を実際に見た今わかるんです。言えないんです。』 表現は違うかもだけど、こんなこと言ってました。 涙を流しながら、必死に話してくれました。 『一番大事なものは自分の命』 彼女ははっきり言いました。 普通の人が言ったら、なんだ?この人?って思ってしまうかもしれない言葉。 でも、彼女がいうその言葉は、 実際に戦争を見て、感じて、自分も死の危険にさらされて、 イラクという地から日本に戻ってきた、 生身の人間の言葉でした。 質疑応答の時に誰かが言いました。 「質問じゃないんですけど・・・ あなたが無事に帰ってきてくれてよかった」 参加してよかったです。
|