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別れ話 1 - 2005年02月07日(月)




 今日彼と会ってきました。
 別れ話の続きというか、会って話さないことには始まらないし。
 始まらないといいつつ、八割はたわいもない話をして、
 残りの二割は視線と沈黙で会話。
 つないだ手を解いたり結んだり、肩にぶつかってみたり指を握り締めてみたり。

 家の近くまできて、「本当に旅にでるの?」というので「うん」と応えた。
 まどろっこしいロマンチストな恋人タチなので、旅とか平気で言う。
 更に彼氏探しの旅に本気で出るよ、そんなことで私が煽ったもので。
 今までゆっくりと休んだから、そろそろ走る気になったのだと応える。
 本当はもっと感謝しているとか伝えたかったのだけれど、
 それは言葉で証明することじゃなくて、これからの付き合いできちんとしようと思った。

 彼は悲しそうなまじめな顔をしていた。いい人。
 私の家までの帰り道、いつもより少し長く散歩をした。
 しばらく歩いてから「暖かくなったらにしよう、寒い間はあまりにも」
 というので「森林公園に梅と福寿草を見に行こう、桜は河川敷に」と言う。
 「桜は私の大学のも見せてあげる。オペラ座の怪人も一緒に観にいこうね」
 
 「ごめんね、って言わないんだ、いってきますっていうね」と言ったら、
 「いい言葉だね」って言ってくれた。
 「好きだよ、好きなのにこんなんでもっとさびしい?」と聞いたら、
 「嫌い嫌いっていう方がずっとさびしいよ、いい関係にしていこうね」
 って言ってくれた。

 断ち切るような別れ方じゃなくて、
 少しずつ友達になれるような、お互いの旅立ちを見守れるような、
 ただずるずるとしないようにだけ気をつけよう。

 愛してる、大好きだ。
 最高の春を迎えましょう。
 



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