<友人たち>
今朝 年上の友人から電話があった 昨日のKの事だった
昨日その友人が近況などを聞くために Kのところに電話した事から Kは辛かった胸の内を話してくれたのだそうだ その後Kが私のところに電話してきた訳だ
他人に対する感情は人それぞれだ たとえばAがその人の長所だと思う所でも、 Bにとっては大嫌いな部分であったりする事もあるだろう
私はそう思うから昨日Kの言葉を黙って聞いたのだ いつかまた月日が経てばその気持ちも変わるだろう それにおそらく私との関係が絶たれる程のこともないだろう そう思う事で昨夜は自分を納得させた 今日その年長の友人から話を聞くまでは・・・
<彼女からの電話の内容>
Kは3度の手術を受けている (私と知り合う前Kが大病をした話だけは他から聞いて知っていたが詳しくは知らなかった)
その時Kは後○年だろうという自分の余命を知った 今、その期限は過ぎている・・・
Kは電話で言ったそうだ
「私は自分の残された時間を他人に拘束されずに自由に思い通りに生きたい」 「だからFと同じグループのみんなとも交際を絶ちたい」 何も言えなくなって涙が止まらなかった
年長の友人は話を続けた 「Fにも Kはもう私たちから離れて行ってしまったのだと いう事を伝えなければならない ただFにKの本当の気持ちを伝えることだけはしたくないから どう話をするかを悩んでいる Fを傷つける事だけはぜったい避けたい」 そして最後に彼女は言った 「Kの望みだし、見ればかけたくなるから私はもうKの電話登録を消したのよ」
Kの心情 それにFの悲しみ 知らなかった自分への悔い いろいろな思いが交錯した
今はKの望みどおり、そっとしておく時期なのかもしれない でも私は後悔したくはない・・・ Kに嫌われてもいいから・・・ 彼女との交際を絶つことはできない
今ようやく冷静になり少しだけ平常心を取り戻し、 私はそう決意した
|
|
|