2004年3月14日(日) 晴れ
「今日は帰って来なかったね」 夕食の後で夫がぽつりと言った
今夜帰って来るはずの娘の帰省が明日に伸びた
迎えの時間が気になって、夕刻外出先から連絡を入れてみた しばらく経ってから今夜は帰れないとバイトを終えたばかりの娘から電話が入った
夕食までには帰って来ると思って準備をし楽しみにしていた私は少しがっかりした
子煩悩な夫は小さな頃からとても娘をかわいがってきた 娘は本を読んでもらうのも父親の膝の上を好んだし、たくさんの遊びも教わった 夫も彼女の行事には可能な限り積極的に参加していた
そんな環境にあって娘は自然に父親の影響を受けたのだと思う ふたりの思考回路も多分野での観点にもかなりの共通点がある
ふたりの会話を聞いていて私は可笑しいほど似ている点を発見し思わず苦笑し目を細めてしまうことがある 他所のお嬢さんたちに比べて父親を拒絶する時期がほとんどなかったのもお互いを理解しあえるからだと思っている
今度の帰省でも夫は娘の留学の話をゆっくり聞く機会だと考えているようだ 今回、先日から申請していた相手国政府機関の奨学制度を受ける事が出来なかった だからそれ以外の方法で(卒業時の事を念頭に置いて)来春までには留学したいと言う娘の状況や考えを直接聞き相談に乗るつもりでいるのだ
もう春休みに入っているがバイトなどの予定で3〜4日しか家にいられない・・・ 夫にとって休日の今夜は貴重な時間だったに違いない
口には出さなかったが実は私以上に娘の帰りを待っていたのかもしれない それでつい夕食後、寂しそうに口にしたのだろう
娘は明日午後帰宅する
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