2004年4月2日(金) 晴れ
もう四月 今年の四分の一が終わってしまった この三ヶ月はかなりのんびり過ごしたと思う でも時間の流れは早すぎる程・・・
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いろんな人と会うためにひさしぶりに自転車で出かけた 車の運転をしない私にとって移動手段として 自転車は友達のようないつも身近な存在である
私が以前通勤に使っていた自転車は職場に置いている間に しょっちゅうビル風に倒されあちこちがぺツコンペツコンになっていた その上持ち主諸共、転んだ傷は数知れず
その漕いでも立ち止まっても転んでまでも一緒だった 私の愛車が一年ほど前、買い物中に盗まれた
両手に夕食材料や日用品を入れた大きな袋を持って自転車置き場まで戻るとそこに止めてあるはずの愛車が見あたらない まさかなくなるとは思っていないから両手いっぱいの買い物袋を持ったままあたりを探し回った
しばらく探したが見つけることはできかった 仕方なく盗られたことを認め諦めることにした
「まあしょうがない盗られたものは出てこないだろうし それに相当あちこち傷んでいたから・」 ついには「どうしてあんなボロの自転車を盗っていったのかしら」と犯人の心情を考えたりもした
諦められたのは他にも理由があった わが家にはもう一台娘が置いて行った自転車があり 中高6年間使ったわりにはその自転車のほうが遥かに上等に見えたからだ
今思えばあんなに毎日世話になった自転車に対してもう少し執着してあげてもよかったと思うくらいあっさり諦めた
それから一ヶ月くらい経って見知らぬ女性から電話が入った 「あなたの自転車がこちらの医院の駐輪場に放置されています」 その方は親切にも自転車に貼られている自転車店の電話番号を書かれてたシール見つけ、店に電話で尋ねた後私に連絡をしてくださったのだ
聞けばその医院は私の自宅からずいぶん遠いところにあった でもまさか「そちらで自転車を処分してください」ともお願いできず またその方もいつまでも私の自転車が置いてあってはご迷惑だろう・・ 「ご挨拶を兼ねて取りに伺いますから」と電話の向こうに返事した 引取り当日は自転車屋さんにお願いして小型トラックを出してもらった
そんなにまでして戻ってきた自転車だったのに 今度は自宅で盗まれた 何と運の悪い自転車だろう 私はその頃、娘の自転車のほうにばかりに乗っていた だから特に困ることもなかった
あんなに毎日一緒に通勤した自転車・・・ ここには恥しくて書けないくらいの数知れない痛い思い出 きっと私には余程の縁があるに違いない・・・
そう思うと・・・ またいつか・・・ 「お宅の自転車が放置されてますよ」 と親切な方からの電話が入りそうな気がしてくる
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