2004年5月24日(月) 晴れ
夏を思わせる小さな積乱雲の下を車が走る 濃淡の緑色に染まった周りの山を見て・・・日本は何て綺麗な国だろうと思う 二時間以上走って目的の海に着いた
きらきら輝く波をただ見ているととても優しい気持ちになれる 岩に腰をおろして・・潮騒に聞き入る 車を下りた頃には気温も上がり日傘を持ってこなかった私は、トランクから夫の雨傘を取り出し持ってきていた 大きい傘は日陰を作り風もない海にはとても役立った
岩の裂け目から小さなカニが出てきてはまた隠れる姿に気を取られていると・・・ 夫が「昔みんなでキャンプした海もこの近くだった・・」と話を切り出した
それはまだみんな二十代前半の夏・・・・ 同期の仲間がたぶん14〜5名くらい居たと思う その浜の名前もはっきりした場所も覚えてはいなかったが 白砂の浜と車が何台も入るくらいの広い松林があったようにうっすら記憶している
ふたりともなんだかとても懐かしくなって探してみようということになった 地図で探してはそれらしきところを目指す 「う〜ん 違うね。。。」 二箇所の浜に絞って行ってみたがふたつとも違っていた
海沿いに走っていると夫が向こうの方に砂浜を見つけた 「あれじゃないかなぁ」 少し通り過ぎてUターン・・・ 道を探しながら進むとようやく海に下りる小さな道を見つけた
白く続く砂浜・・・海の向こうに見える小島・・ 「ここだな」「ここだったよね」 しばらく・・・
でも かつての松林は幼松が植えられてはいたが雑木林になっていた 白砂青松の海も年月とともにで変わってしまったとしても不思議はない・・・
何枚も写真を撮って確かにここだったと確認しながら・・ 若かった自分と夫と友人達を思い出している
松も年月を経てすっかり変わってしまったけど私たちだって・・・苦笑い 気持ちはいつまでも若いつもり・・・ だけどあの頃の本物の若さにはぜったい叶うはずがない
海を染めて真っ赤に沈む夕陽に遠い思い出を手繰り寄せながら 予定よりもかなり遅い帰途に着いた
運転お疲れ様でした ダンナさま
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