思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・ 耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか!?
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風の誘いに乗って 薄緑の羽根を着けた
青い街を過ぎ 薄靄(うすもや)の林を抜ける
白水流れ 岩陰に魚遊ぶ
そっと羽根を下ろし 葉陰の中に熱い体を鎮める
幽境の気だるさの中に 手足を伸ばし深呼吸をひとつ
ふと向こうに視線をやると 悪戯な目が笑みを投げた
白い足を冷やして 岩に腰掛ける天使
君との出逢いは そんな初夏の頃
まだお互い名前も知らない
ゆるやかな時の狭間に 静寂と風の香を楽しみながら
始ったばかりの 午後の光を浴びる
照れた君と まだ幼かった私 夏の初め・・・ 始ったばかりのふたり
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