それは1月26日のこと……またしても警察にお世話になってしまった。
その日は朝から忙しく、家からクルマに乗り移動していた。武蔵小山→笹塚→世田谷→飯田橋→杉並→新宿。ドタバタ動きまわってた一日がもうすぐ終ろうとしていた新宿での出来事である。
新宿一丁目、新宿御苑の大木戸門前にクルマを止めたおいら。そこで一件、荷物を積み込まなければならなかった。その荷物を受け取り、トランクを開け、荷物を置き、さーこれで今日の仕事は終わりだ! と思ったその時だ。
その荷物というのはちょっと大きくてダンボール一箱の大きさがあった。おいらはトランクを開ける時、リモコンキーで「ピッ」と鍵を開け、トランクを開け荷物をつんでいた。トランクの中がちょっとごちゃごちゃしていたので、荷物を積み込んだあと、左手で持っていたキーをトランクの角にポンと置いて作業をしていたのだ。それがいけなかった。
おいらの手はトランクのドアに伸びる。さー仕事は終わりだ、と思って、勢い良くトランクを閉めてしまったのである。
しまった! クルマに乗れない。
荷物を受け取りに行く時、おいらは運転席の鍵を閉めて外に出ていたのだ。
クルマのキーはトランクの中である。運転席のドアはもちらんちゃんと鍵がかかっている。ちょっと荷物を受け取るだけだったので、財布も携帯電話も全部クルマの中だ。
夜の新宿、誰もいない新宿御苑の門の前で、おいらはクルマから締め出されてしまったのだ。
家に予備の鍵を取りに行こうにも、財布がクルマの中なので、1円も持っていない。 誰かに電話をしようにも、携帯電話はクルマの中である。もちろん小銭もない。
そこでおいらが思いついたのはちょっと先に交番があったことだ。 おいらは交番に入り事情を話し、電話を借り、 なんとかロードサービスを呼んでクルマの中に入れたのである。
あーもー最悪。まさか1週間に2回もおまわりさんにお世話になるとは。
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