ちょっくれいとぼっくす
めにゅ|ばっく|ごぅ
今日地下鉄から降りようとすると 自動改札の機械を駅員さんが開けて二人がかりでいぢっている。
点検とかでよく開けていたりするのでそれほど気にならなかったが よく見ると改札の向こう側に起きたばかりでまだ髪に櫛を通してないようなボサボサのいでたちの男の子が立っている。 年のころ二十歳くらい? どうみてもおしゃれじゃなくて不精だと思われる肩にかかるほどの髪。
ちょうどわたしが改札に券を入れる頃に駅員さんが機械からカードをやっとと言う感じで取り出した。
「あ〜、取れた取れた。これでしょ?」
と駅員さんが男の子に差し出しているカードを見て思わず目が釘付けになってしまった。
なんとそれは
キャッシュカードだったのだ。
「どうもすいませんでしたぁ。」 といかにも申し訳なさそうに頭を下げる少年。
「いいよ、いいよ。」 と駅員のおじさん。
前を歩いていたサラリーマン風の男の人は思いっきり振り向いて見てたし。
わたしも笑いをこらえてその場をさっさと通り過ぎたが もう一度キャッシュカードに間違いないかすれ違いさまにカードの厚さをチェックしてしまった。 間違いなくプラスチックだったよ。
しっかし本当に間違えるのがいるのね。
「チッチキチーやで〜〜〜」とかつっこまれちゃうよ。
あの寝起き風のヘアは本当に寝起きで寝ぼけてたのかも知れない。 時間的にはお昼だったんだけどね。
いいもん見せても貰いました。
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