JIROの日記(borne in 1951)
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被災地すべての学校で授業が再開された8日、 また震度5強の余震が新潟県中越地方を襲った。 地震開始からすでに三週間近く、またもやの大きな余震で、 被災地の方たちの心労は計り知れないものがあります。 復興に向けての活動が始まりかけた矢先、 何のための片付けなのかと、悲鳴にも似た叫びが聞こえるようです。 不安と恐怖、そして諦め、私たちの想像をはるかに超えて、 被災地の方たちに圧し掛かります。 余震の無い日が一日も早く訪れる事を願って止みません。 先日新潟の友人から送られたメールを読み、 被災地での報道陣の、報道優先で復興支援の邪魔ばかりしている現状や、 視察に訪れた議員たちの横柄な視察態度に憤りを感じております。
そのメールを一部公開させていただきます。 10/26 : 小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っています。現場はまだまだ混乱しているし、人出も足りていません。
そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を陣取っています。小千谷市役所の正面に車を止めて、そのために、救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしかできず、ボランティアの人たちがせっせと現場に物資を運んでいますが、報道陣は、それを手伝う気配すらありません。 心労と肉体的疲労が積もっている被災者のかたがたに、当然のようにマイクを向け24時間カメラをまわし続ける神経もさっぱり理解できません。
現地では今、「大人用の紙おむつ」が不足しています。「赤ちゃん用の紙おむつ」は足りています。あとは、トイレが使えなかったり、下着を替えられなかったりするので「パンティライナー」があると重宝しますが、こちらではもう品切れで手に入りません。P&G 、花王、ネピアなどの紙おむつメーカーに電話をして、現状を伝えてください。夜の寒さが厳しいです。 お年寄りは使い捨てカイロをもむことすらできないので、「貼るカイロ」が必要です。
マスコミの仕事は、こういった情報を伝えることだと思うのですが? 今日はこのあと、小千谷小学校に小泉首相が来るということで、マスコミ報道人の数はさらにふくれあがり、「毛布の配給ができないので、小泉さんが返るまで待つように」という連絡が入りました。何のための視察なんでしょう?? 午前中にも、数名の政治家さんが小学校に来ましたが、トイレはどこかと たずねられ、仮設トイレを案内したところ、「わたしに仮設トイレを案内するつもりかね?」と、言われたそうです。 いったいこの国は、どうなっているんでしょう…。
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