すくむ足。 - 2006年02月03日(金) 高所恐怖症 すくむ足が アタシを守ってる 立つと足が凍えてくる 凍える感覚が アタシを守ってる なら ならば 氷づけのお風呂に浸かり 感覚を無くせば アタシは飛べるだろうか? 失くして怖いモノなんか 無い 否 失くして怖いモノばかりから 逃げられるならば アタシは飛んでもいい 誰が逝く姿 誰かを失くす気持ち 無のココロ 過去 現在 未来 自分 全部全部 向き合わないでいいのならば アタシは飛んでもいい と思う ねえ。 もし もし笑って「いってらっしゃい。」って言えた朝の後 アタシが消えてしまう事があったならごめんね 天国には行けないだろうから せめて せめての慰めに 愛を誓ったあの日のドレスとヴェールを掛けて下さい。 あとは 何もいらない。 白のヴェールを被り 真っ暗な炎の闇を一人で行くわ。 もしかしたら 先に発った仲間達にうっかり出会ってしまうかも? 「アンタもバカねぇ」って笑ってくれるだろうか? 利口の仮面を被り つまらない事に笑顔作り この世を生きるより 地獄では バカなまま 素のままでいられるのは 楽ですか? 何も もう隠さないでいいのなら 何も もう怯えないでいいのなら 灼熱の海で素足になるよ 濃霧の森で厚化粧はいらない けど。 けれども。 今夜は逝けない。 アタシを救ってるはこの掌のクスリじゃなく すくむ足。 今夜は とても悲しくて泣きたいのに 大声で泣いて 泣いて流したいことがあるのに 生かすクスリが泣かせてはくれない。 感情を止めて 利口になれても 何一つシアワセじゃないのに。 泣きたい 泣いて 泣いて それから 自分を許し 誰かを許し 過去も今も許して楽になりたい そんな平凡な感情さえ 無。 無の中のトンネルをただ行くだけ。 今夜 ひとりで。 そう ひとりで。 誰もいない。 誰もいなくて いい。 小雪。 ...
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