揺れる月を抱きながら - 2006年09月04日(月) 9ケ月を迎えた。 妊娠32週の夜だ。 お腹が丸い。お月様みたい。 オヘソは綺麗に伸びきって形がない 私の両手に月が抱かれてる 時折、波打ち、せりあがり堅くなる 意思を持つ 温かく 揺れる私の月 私だけの月 ねぇ。 あと幾日? 本当はもう恐くて不安で恐くて ダメ。 無理。 やだ。 初めての出産から〇×年。 若く見られても高齢出産。体力は平均以下。自然分娩?経験無い。 ましてやココロがエトセトラ。 誰かに何度も大丈夫と言われても ココロは不安で震える 月も不安で硬く鳴く まだだよ。まだだよ。硬くなる月を掌でなだめて 毎日一度は泣く。泣く事など?涙など?もう何年も無かったのに。妊娠してからは簡単に泣く。 先生は泣きたいだけ泣くといいと言った。 もし泣く事で今日まで来れたなら 月の命が産声を上げるまで惜しまず泣こうか 臆病な涙 不安な涙 傷みとか闇 後悔や懺悔 輝る思い出や開けない宝箱 言いたかったこと 言えなかったこと 伝えたいこと 伝わらないこと 過去に現在(いま)に 未来の 今夜も泣きながら行く 揺れる月を抱きながら 小雪 ...
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