のびのびになったあいつとの会食が実現したのに
約束の30分遅れで私は店に到着。
刺身好きのあいつは先に注文を済ませており
テーブルにはかつおのたたき、つぶ貝刺身が並んでいた。

『生牡蠣も頼んでおいたよ』
と、私が来たと同時に大粒の生牡蠣1コが登場。
２つじゃないよ…と文句を言ったら
『みぃが食えば？』と私の目の前にさっと置いてくれた。
前から、生牡蠣が食べたい！と私が言っていたことを
覚えていたのだろうか。
『生牡蠣は夏が美味しいんだよね？』
じゃぁ、夏に食べようよと言ったら
『そうだねぇ〜…』と。

日曜に野球の試合がある、と、あいつが教えてくれた。
行ってもいいの？と聞いたら
『来ても良いよ』と。
ってことで、あいつの隣で
元同僚アネゴさんにお誘いメールを送ったら即OK!と。
そのメールを見てヤツは
モノを申したそうにニヤニヤ。

昨年行きそびれた夏祭りの話になり
『また、行きたいな』とヤツがこぼす。
行ってくればいいと言ったら
ちらりと目を細めて私を見て
『…後輩と行こうかな』とニヤリ。
悔しいから、後輩とついでに市街を回ったら？と言ったら
『そうしようかな』と。

花火もすごいんだよ！と私が言うと
『そんなにすごいの？』と食いついた。
行ってみます？と聞いてみたら
『行ってみたい』と。
私と…とは言っていなかった。

あなたの親戚と飲んだんだよと
その時のiショットを見せるため携帯を渡したら
案の定、他のショットも見やがった。
黙ってその様子をこちらが見ていると
『職場にイイオトコ、いるじゃん』と
O部長さんとの２ショットを
じっと見ながらタバコを咥え無表情で言った。
それは職場の人じゃないよって返したら
『…ふぅん』


なにが言いたいかって言うと
ぜったい、こっちのキモチを読んでるなってこと。


♪僕からの　このキモチ　ありのまま　伝えたい♪

伝えてくれよ…。。。

mimosa