希望 - 2004年12月27日(月) 駅から会社への道、足取りが重かった。 一緒に歩いた風景のあちこちにあなたの影を探したよ。 いつもおはようメールが来る時間になると”もしかしたら...”と塵にも等しい期待に携帯を手に持っていた。 あと少し、あの角を曲がれば会社が見える。 携帯の振動とあなた用に設定した着信音にびくり体が震えたよ。 だってもう鳴らないと思っていたから。 携帯の向こうから久しぶりのあなたの声。 別れの言葉の後のやさしい口調。 嬉しかったけど、どう話をしたらいいか分からなかったよ。口から出た言葉は”わたしどうしたらいい?”だったね。 色々しなくちゃいけないこと沢山あるだろうし、会社辞めなくちゃいけないとか、何処まで話が進んでいるのか分からなかったから。 近くの店に入って久しぶりのあなたの顔を見た。少しやつれた印象。顔色も悪かった。きっとあなたはあなたで大変なんだろうね。 私は怖くてまともにあなたの顔を見れなかったよ。変に思ったよね。けど、怖かったの。凄く。もう顔を見るのも最後かもしれないと思っていたのに。 話をしていくうちに今も変わらず私だけを愛しているって言ってくれた。 思わず涙が溢れてしまった。 嬉しかった。それだけでもう十分だった。 だけどあなたはそれ以上の希望をくれたんだよね。 すばらくの間頑張ってくれって。いつかきっとまた...って。 待っててもいいって。 その後、見た空の青さは忘れない。 冷たい空気を胸にいっぱい吸い込んで深呼吸した。 会社への足取りも楽になった。長い間苦しいけど、約束があれば頑張れるから。やっぱり気持ちは止められないから。 新しい約束を有難う。 ...
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