年越し - 1986年12月20日(土) 年も押し詰まり、私と夫は、私の舌の裏側にできたいっこうに治らない「しこり」に不安を抱いてはいた。 けれど、結婚生活も始まったばかりの年の瀬から病院通いということをしたくない、穏やかに年を越したいと思う気持ちもあったので、 「病院は年が明けたら」ということで合意した。 10数年経って夫が当時の話をするたびに 「あのしこりは、見た瞬間、これはただごとじゃないな、という気持ちもあったんだよ。」と言う。 ただ、私の気持ちを尊重して、年明けということに同意してくれたらしい。 暢気だったのは私だけらしい。 ...
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