舌癌とともに生きて...サクラ メイ

 

 

味覚が失われる - 1987年03月20日(金)

放射線(コバルト60)をあてるうち、だんだん味覚が失われていった。

味がわからない。何を食べても美味しくない。

歯が浮いたようになって、物を噛みにくい。



ラジウム針の手術直前は、何を食べても(といっても食欲もほとんどなかったのだが)苦みしか感じなかった。

何を食べても苦いというのは、辛いものである。



味覚が失われた状態は術後3〜4ヶ月は続いた。

しかし、慣れるもので、匂いと色で味を想像して、けっこう食事自体を楽しめるようにはなったのだが。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail