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「あんまり言ってるとさあ、狼少年になっちゃうよ?」
その日の朝に私が笑いながら言った言葉。 相棒はちょっとむくれて、意味がわからなさそうだったけど。
結婚した時の話とか、結婚式の話とか、 なんだか何度となくそういう話をされていて、 聞き方によってはプロポーズに取れそうなこと、 たくさん言われてたので、 でも具体的にそういう話にはならず、 性格的に言われるととりあえず考えちゃうみたいな私は、 もういいかげんいいよー、って気分になってた。 で、その日の朝に言ったのだ。
「もうそういうのやめにしようよー」
と。 で、「あんまり言われてると、狼少年になっちゃうよ」と。 ??? みたいな顔をしてたので、 「ほんとに言われた時に気づかないかもよー」といった。 そしたら 「別に嘘言ってるわけじゃないし」 とちょっとむくれていたわけだ。
そして、夜、 「これはいわゆる一般的に言うそれだと思ってくれて結構です」 みたいな言い方で。 実は今までで一番遠まわしな言い方だったかも(笑) だからかなー、なんだか実感がない。 ほんとに言われたんだっけ? いつものようなやつじゃないんだっけ? とか思うことはあっても、 じわじわ嬉しいとかそういうのもなくって。 その瞬間もなんだか変に冷静だったような気がする。
そのうち、実感できるのかなあ。
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