回り道のついでに
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激しい恋をするには、エネルギーとパワーが要る。 そんなものが、このスローテンポのあたしにある訳がない。 思い返してみても、誰かにそんな想いを抱いたこと、ない。 でもこれはまちがいなく恋であると思う。
一緒に居られたら、それだけでお腹がいっぱいになる。 あったかくなる。 そんな気持ちだ。 でもやっぱり苦しい時もある。 相手があたしを見てないとき。 視線の先と、思考の先に、他の誰かが居る時。 あたしの知らない女の人の話をする時。 君があたしに
彼氏作りな?
と言う時。 そんなときにも、ちゃんと笑って聞き役になる。 うまくかわしてしまう。 小器用なあたしだ。
君に、想う人が居ても、あたしは君が好きだよ。 幸せになれるのなら、君の恋を応援すらする。 でも、相手のこと、好きじゃないなら、 反対する。 相手を、あたしより好きなら、応援する。 遊びの恋ならしないで。 寂しいだけなら止めて。 抱きたいだけなら駄目。 君もあたしも物臭だから、二人はいつまでも近付かない。 君もあたしも寂しがりやだから、二人はいつまでも遠ざからない。
この距離が、あたしを楽にするし、苦しませる。 お互いに都合のいい距離だね。 いつまでかこのまま居られるかはわからない。
せっかく芽生えた想いなので、 このままゆっくり、育ててもいいかな。 もうちょっと、好きでいていい? ゆっくり、好きでいさせてね。
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