回り道のついでに
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もっと頑張らなくちゃ、と思う。 ゆっくり行こうなんて言っといて、もうこの様だなんて、我ながら情けなさ過ぎる。 そういえば自分には忍耐なんかないんだった。 今から、ったって遅いよね。 にっちもさっちもいかないなぁ。 くじけそうだ。 切ない気持ちを通り過ぎると、痛みになるなんて知らなかったよ。
初恋は実らないと言うし、 どうにもならないことなんて、世の中には有り触れている。 あたしのテンポで、 この恋がどうにかなるだなんて思ってないつもりだったけどさ。
大きい犬が、相手を決めてしまったら。 もうあたしは必要じゃなくなるんだ。 君の腕の中で、 他の人が眠るのか。
それは仕方のないことかな。 あたしは諦めるべきなのか。 というか、これからはどうしたらいいのか。 諦めるなんて、 そんなに簡単じゃない。 でも思い続けるのも、結構難しい。
どうやらあたしは君でないと駄目みたい。 あたしのこと、好きと言ってくれてる人には、 ごめんなさい、と告げてきた。 初めて人を好きになって、 恋の痛みとか苦しさとかを知った。 恋かどうか分からないとか思っていたのは、 認めるのが怖かっただけだ。 分かったら、もう終わりが近いなんて皮肉だね。 なにも始まらなかった。 これから、なんてない。 そういえばそうだ。 今度会うとき、なんて言おうか。 全部伝えたら、君はどんな顔するのかな。 さよならをするのかな。 すごく怖い。 でも会いたい。 会わなきゃならない。 始める為に。 そして終わらせる為に。
ただ一緒に居たいだけなのに。 恋は恐ろしい。 好きだと分かったら一緒には居られないのか。 あたしは愚かだ。 もっと頑張らなくちゃね。
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