回り道のついでに
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2005年08月06日(土) 白ヤギさんの恋


 仕事明け。
 夜の11時。
 携帯をチェックしてみる。
 新着メール1件。

 白ヤギさんからだった。
 近くに来ているらしく、一緒に遊ぶことになった。
 自転車を飛ばす。

 もう出来上がりぎみの白ヤギさんとネコのあたし。
 二人ともちょっとさくら色になって、カラオケに行く。
 そして。

 どうして寝ちゃったんだろう。
 二人だけの空間で。
 うかつすぎた。
 それだけ、白ヤギさんを信用してたんだけど。

 白ヤギさんは、ネコを抱えて
 好きや、
 と言った。
 それから抱きしめてキスをした。
 激しいキスだ。
 ネコは寝ぼけ眼で白ヤギさんを見ていた。
 
 何が起きてるのか分からなかった。
 夢?

 気が付いたら、もう家に帰ってた。
 夢見た?かも?
 新着メール。
 
 真面目に好きです。

 その言葉。
 人に好かれるのは、悪いことじゃないのに、あたしは何で困ってしまうのだろう。
 誰かに気持ちを贈られる価値なんて、あたしにはないのに。
 夢だったらよかったのに。
 そう思う自分に、嫌気がした。

 生きながら死んでいるあたしに、恋してしまった男はなんて不幸なんだろう。。。

 


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