回り道のついでに
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自分が腐っていく臭いがする。 だんだん深まっていく。 止められない腐敗。 侵攻していく。
タカの部屋が第二の家になっている。 学校が始まったけど、もとの生活に戻れない。 風邪を引いて、少しココロが弱っている。 病気や怪我は、人を心細くさせる。 これは前進じゃない。 ただ、逃げ回っているだけだ。 いま、一人で立つのがしんどくて、タカに寄りかかろうとしてる。 そんな弱い自分を見つける。 甘ったれたこと言ってると痛い目見るのに。
タカはあたしを好きだという。 あたしはなんて言ったらいいのか分からなくて止まてしまう。 それをタカは照れと勘違いする。
タカと付き合うことにしたのはあたし。 決めた以上、大切にする。 未来は見えなくても。
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